2015年03月31日

感動葬儀。パートナーは永遠に

社員が書いた感動葬儀。事例集から。

 ~パートナーは永遠に・・・~

 そのお客様は、ご夫婦揃ってプロになろうとしている、社交ダンスのダンサーでした。亡くなられたのは奥様、年は20代半ば旦那様が先に社交ダンスをされていて、教室に習いに来た女性(妻)を見て一目ぼれし結婚。当時、トヨタ自動車に勤めていた奥様は、本気でプロのダンサーを目指すため、親の反対を押し切り退職した。年月が過ぎるにつれ、プロのダンサーになる難しさを2人は知ることになるが、大好きなダンスを諦めることは出来なかった。同教室には2人が目標とするプロのダンサーペアーがいて、私たちもいつかあんな素敵なペアーになりたいと思い日々、練習に明け暮れていた。そんな矢先に妻の病気が発覚した。病名は癌でありしかも悪性リンパ腫であった。病院で検査をしたところ、既に癌は進行し体のいたるところに転移していた。病気が発覚した後も2人は、残された時間を大好きなダンスに注ぎ、癌と戦いながら懸命に生きた。しかし、妻の最期を迎える事になった。喪主はもちろん夫が勤めた。ご遺体の安置は妻の実家、通夜・葬儀の話は夫と妻側の両親との3人で進めた。夫の意向(ダンスの仲間を大勢呼び皆で妻を送りたい)と、妻側の両親との意向(親族中心で娘と向き合う時間が欲しかった)が噛み合わず打合せは難航しました。なぜなら、妻側の両親は娘が亡くなったのは全てダンスのせい!ダンスさえしていなければこんなことにならなかった!と決め付けていた。娘をそそのかした夫に敵意をあらわしていました。しかし、通夜・葬儀はダンス教室の方々を中心とした、会葬者が集まり大勢の方に見送られた。故人の夫に奥様を送る際、通夜・葬儀で何かしてさしあげたい事、要望はありますかと、お聞きしたところこんな2つの要望が返ってきました。                                     1、式場のBGMはケルティック・ウーマンの「YOU RAISE ME UP」を流して欲しい!この曲は2人が目標としているプロのダンサーペアーが、いつも大会で流している曲であり、いつか自分たちもあの2人の様にプロの世界でダンスがしたかった!そんな思いが詰まっている曲とのこと。
2、2人が大会で着るはずだった真っ赤なドレスを妻に着せてあげたい!当時、湯灌があまり浸透していなかったこともあり、考えた私はお棺に、真っ赤なドレスを羽織らすことをお客様に提案しました。お客様は大変喜んで下さりました。
通夜・葬儀とダンス関係者の方々が大勢集まり、故人を偲び思い思いの言葉をかけられまた、BGMもその場の雰囲気を優しく包み込んでいました。そして、葬儀の当日を迎え式中は悲しみでいっぱいの雰囲気でした。最期に遺族親族を代表して喪主の言葉、「妻と巡り会えて私は本当に幸せでした!大好きなダンスを、最期の最期まで一緒に踊れたことは自分にとって最高の宝物!妻は世界一のパートナーでした!」と挨拶されました。式場内は号泣の嵐となり、故人を偲ぶ声が多く聞こえました。そして、大勢の方々にお花をお供えして頂き、葬列出棺もちろんBGMはケルティック・ウーマン「YOU RAISE ME UP」が流れる中、2人で最期のダンスをされながら旅立たれました・・・。




今から10年以上前の私が20代半ば頃に出会ったお葬式の事例です。

葬儀のご依頼があってから知りましたが、お亡くなりになられた方は

私の高校時代の同級生でした。

あまりに早いお別れとダンスという道を選んだ彼女が志半ばで

旅立たれたという現実に私の心にも深い痕を残しているお葬式です。




10年以上経っても忘れることの出来ないお葬式。

そのようなお葬式はたくさんあるのです。
  

Posted by フューネ三浦 at 08:21 │フューネ(会社)のこと

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2015年03月29日

「葬祭流儀」名古屋・愛知版Vol.2 



雑誌「葬祭流儀」名古屋・愛知版Vol.2

フューネ昨年11月にオープンしたフューネの

新しい葬儀会館「そうそうの森フューネさなげ」

掲載されました。







70ページには同時にそうそうの森フューネさなげの井上支配人が

「現場を支える人たち」という特集記事でご紹介

されています。




終活というブームの中でこのような雑誌が次々と創刊されていますが、

エリアを絞って発行される葬祭流儀は地元の情報が満載です。

葬祭流儀のお求めは全国各書店にてご購入できます。
  

Posted by フューネ三浦 at 09:04 │フューネ(会社)のこと

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2015年03月27日

フューネラルビジネス4月号に掲載されました。

葬儀業界の業界誌である

月刊「フューネラルビジネス4月号」の表紙と

巻頭のビジュアルレポートに昨年11月にオープンしたフューネの

新しい葬儀会館「そうそうの森フューネさなげ」

大きく3ページを使って取り上げられました。









葬儀業界の最先端の情報を掲載されている葬儀業界誌の中で

一番メジャーであるフューネラルビジネス誌の巻頭に取り上げられた

ことはとても栄誉なことです。

フューネという会社がこれからも葬儀業界から注目されるように

あり続けたいと思います。
  

Posted by フューネ三浦 at 08:38 │フューネ(会社)のこと

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2015年03月25日

北海道にて

先日、青年会議所の現地調査で北海道に行ってきました。

今回は観光ではありませんでしたので、楽しみといえば

食べること。本当に何を食べても美味しいですからね。

一日目の夜は札幌で食べた函館直送の活いか刺



透き通っていて、食べる時もまだ動いていました。

ここまで新鮮ないか刺は北海道ならではです。

翌日、士別市に現地調査に行き、地元トヨタ自動車の

士別試験場があるということでここも行ってきました。



過去にマイナス41℃まで下がったという記録のある士別市は

寒冷地仕様の耐久性をテストする場所です。

春分の日に行ったのですが、あたりは一面雪景色。

気球も飛んでおり、北の大地の雄大さを実感できるところでした。






士別市では豪快な美味しい刺身。



北海道ならではの焼き鳥屋で「精肉」=「豚肉」の串

焼き鳥に玉ねぎがはさんであるのも北海道だけです。



これは何本でもいけますね。



そして、士別産、サホークラム



臭みはなく、羊肉でも最高級です。



ちなみに。。。

やっぱりラーメン。

おおくら山のとんこつしょうゆ



麺処てっぺんのみそらーめん。



どちらももう一度食べてみたいと思った味でした。

  

Posted by フューネ三浦 at 08:30 │社長のプライベート

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2015年03月23日

食べるという供養

冠婚葬祭において「食べる」ということはかなり重要なウエイトを

占めています。いや「冠婚葬祭とは?」という素朴な質問に

端的に答えるならば「食べること」と答えても間違いは無い

はずです。それくらい食べ物は大切なのです。





2008年3月8日付ブログ記事「ハレとケ」で書いたように

「ハレ(晴れ)」という「非日常」と「ケ(褻)」という普段の生活

である「日常」があり、非日常の時にしか口にできない食べ物が

ありました。

今ではいつでも食べることができる餅、赤飯、白米、尾頭つきの魚、酒

などは本来「ハレ」の日しか食べれなかった神聖な食べ物なのです。

普段食べることの出来ない食べ物の食べれるという楽しみが

冠婚葬祭にはあり、多くの人々は冠婚葬祭は葬儀・法要も含めて

楽しみでした。



葬儀や年忌法要において食べるということはお亡くなりに

なられた人と一緒に食べるという意味合いが含まれており、すなわち

「食べることが供養」に繋がります。日本人の持つ宗教観

には神様・仏様・ご先祖様と食を囲むことを大切にしてきました。

そういった意味では食事をしないということは供養をしていないとも

解釈することができるのです。




ところが、葬儀の葬儀小規模化や簡略化の流れの中で、葬儀や

年忌法要で食事をしない方が年々増えています。年忌法要はするが、

親戚を呼ばないから食事は無し。葬儀の中で初七日のお経もまとめて

したから、食事は無しなどなど。。。

兄弟間で仲が悪いから一緒に食事をしたくない。面倒だからしない。

なんて理由でされない方もあるのです。

上記の理由は現代だからとは言えません。昔からこのような理由は

あるのです。それでも昔は皆さん集まって食事をしたのです。

それはやはり、非日常のお葬式でしか食べられないご馳走があったこと

の影響力は絶大です。

もしも葬儀の時しか食べられない美味しいものが存在したら、

今のように葬儀の後に食事なし、年忌法要の後に食事なしなんてことは

ならないでしょう。




食べることは供養であるということ。

日本人が大切にしてきた民族の文化が少し崩壊しつつあるのです。


  

2015年03月21日

2日に一度の記事を

2007年11月から始めたこの「感動葬儀。」ブログ

現在8年目に入っています。

その間、自分が定めた自分ルールは「2日に一回」

ブログ記事をあげること。

これなら、「無理なく、気軽に」出来ると考えてスタートしたブログ

ですが、8年もの間、やり続けるということは「少々無理して、

真剣に」にという風に変わってきていることは否定できません。

いわゆる、ブログ記事というものは投稿したいタイミングでたくさん

ある時もあれば、一週間くらい、全く新しい記事が書けなくなる

スランプ状態に陥ってしまうこともあるのですから。




「よく書くことありますね」

と多くの読者の皆様から言葉をかけて頂くことがありますが、

簡潔に書くための秘訣をご披露するならば、「気づき」

すべてです。

せっかく、目の前にあるチャンスをチャンスと捉える能力がなければ、

「気づき」なんてものは永遠に無理でしょう。

西洋のことわざに

「幸運の女神には、前髪しかない」

というものがあります。

この神様の名前はフォルトゥーナという女神様であり、

チャンスの神様と言われています。

チャンスに前髪はあるが、後頭部に髪の毛はない。もし前髪を

つかんだら、彼女(チャンス)をつかまえることができるが、

もし逃がしてしまったら、誰も二度と彼女をつかまえることは

できないという意味です。

つまり、チャンスが前から向かってきたときに無我夢中で

つかまえないと、通り過ぎた後に気づいて後ろから手を伸ばして

つかまえようとしても遅いということ。

「チャンス」=「気づき」

ですから、気づいた時にすぐ行わなければもう二度と思い出すことは

不可能なのです。



「気づき」をたくさん得ることが出来る秘訣はとにかく人と会う

ということ。そして、書物を読むということの2つに尽きます。

ブログの記事の題目は人と会って雑談している時の一瞬に閃きますし、

同様に本を読んでいる一瞬に閃くのです。その時に題目をメモして

いないともう思い出すことができないくらい、ほんのわずかな

「気づき」なのです。すぐ忘れてしまうくらいの「気づき」を

ブログ記事にすることで私は最高のチャンスを得ているのです。

このブログは8年分の私の気づきの集大成なのですから。













  

Posted by フューネ三浦 at 09:05 │日々いろいろ

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2015年03月19日

ホットライン

ご承知の通り、フューネは365日24時間営業であり、休むことを

許されない事情は人の死はいつやってくるか解らないからという以外の

理由はありません。人の死は待ってくれない以上、会社は創業以来

一度も休むことはなかったのです。

会社が休まないからと言ってそこで働く社員が休まないなんてことは

現実的には絶対にありえない訳です。当然、勤務のシフトを作成し、

仕事上に穴を開けないようにやりくりをしています。



フューネの代表番号は0565-35-3535という大変覚え

やすい番号です。当然、総合受付であるこの番号に葬儀のご依頼が

あるのかというと実は半分に満たないのです。多くは各葬儀会館の

電話番号からのご依頼であり、夜間には本社に転送になっており、

最終的に本社の事務員がお電話をお受けすることになるのです。




ほとんどの場合は上記の系統でお電話をお受けして葬儀のご依頼を

頂くのですが、これ以外の電話番号に葬儀のご依頼がかかってくる

ケースがあるのです。それは私を含めてフューネ社員の携帯電話です。

社長である私の場合は対外的なお付き合いもあり、日頃お世話になって

いる方々から直接のお電話を頂くことはある程度予想もできるかと

思いますが、フューネの社員にも直接お客様からしばしば葬儀の

ご依頼を頂きます。

社員の友人や知人と言ったケースももちろんありますが、以前に

担当したことのあるお客様や生前に葬儀の相談をしたお客様などなど。

お客様にとってフューネに依頼するというよりはフューネの社員への

直接のご指名なのです。

昼夜を問わず、またプライベートの時間でも関係なくかかって来る

葬儀のご依頼。基本的に対応できる時は夜間でも出社して対応して

くれるのは本当にありがたいことです。そうさせるのはお客様から

「ご指名」を頂けることが葬儀社の社員にとって本当にうれしいこと

なのですから。だからこそ、たとえ夜間でも自ら率先してお客様の為に

対応するのです。

お客様との「ホットライン」は葬儀の担当者が日頃築いてきた

人間的な繋がりによって生まれるものです。地元の葬儀社と

いうものは本来、「ホットライン」からの葬儀の依頼が多くなくては

なりません。葬儀社の信頼・信用という言葉は案外、

社員全員の「ホットライン」の数で決まるのかもしれませんね。












  

Posted by フューネ三浦 at 09:42 │フューネ(会社)のこと

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2015年03月17日

名物

「名物」という言葉の意味を辞書で調べると

1 その土地で名高い産物。名産。
2 その土地や社会で、特有な物事や評判になっている人。
 「ロンドン―の霧」「―教師」
3 茶道具類で、美術的、歴史的価値においてすぐれたもの。
 利休以前のものを大(おお)名物、利休時代のものを名物、
 小堀遠州の選定したものを中興名物という。
4 植物・動物・器物などの名と性質。また、それを研究する学問。
5 すぐれているもの。名器。


と様々な意味があることに気づかされます。

自分の住んでいるところ以外に行った時にはその土地の名物料理を

食べたいと思いますし、その土地で有名な場所に行ってみたいし、

その土地で有名な人にも会いたいと思います。

また、茶道具などの価値のある物も名物です。

全く持って人は名物に魅了され、名物を嗜む傾向にあるのです。



最近の飲食店は単に安さを求めていた一時期のブームが去り、

他の店との違いを明確に出さなければ生き残っていけないという

競争に突入しています。この店に来たらこれを食べようという

いわゆる「名物」が必要です。

ほとんどの料理は他の店とあまり変わりばえしなくても、この一品

だけは絶対に他では食べられないものがあれば、飲食店は生き残る

のです。



葬儀社も「名物」を持つべきだと以前より思っています。

フューネに頼めば、「これがある」という物やサービス。

これが大切だと思っています。

近年では「信託を使った葬儀の安信託葬」 「葬儀会館そうそうの森」

「プリウスの霊柩車」「豊田市産の間伐した木材を使用したお棺」

「夢農人とコラボした豊田市産の農産物を使用したカタログギフト」

などを販売してきました。

これらのものは少なくとも愛知県で取扱いのある葬儀社は弊社だけ

という商品やサービスですが、葬儀をご依頼を頂くお客様の中には

これらの商品を最初から指名買いされるありがたいお客様も

いらっしゃいます。他の葬儀社では扱っていない唯一無二の商品開発は

今後も続けていきますし、フューネの名物商品として今後も定番として

存続していくことを願っています。

名物の多さも「感動葬儀。」の実現の為に不可欠なことです

し、お客様の満足度は確実にあがる要素です。

お客様のご期待を裏切らないサービス向上を、そして新たな新名物の

開発を今後も目指して参ります。














  

Posted by フューネ三浦 at 08:26 │日々いろいろ

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2015年03月15日

新幹線開業

3月14日に北陸新幹線がいよいよ開業しました。



東京~金沢間が最速で2時間28分で結ばれるということで、

これまでは関東方面から遠かった北陸の地が充分な日帰り圏

になりました。これから多くの人々の足となって新幹線を活用される

ことは沿線地域にとってとても素晴らしいことではないでしょうか。




北陸新幹線の開業とともに、失われる名物列車もあります。



札幌~大阪間の約1500キロを結んだ豪華寝台特急

「トワイライトエクスプレス」です。

一度は乗ってみたい豪華寝台列車として人気を博していましたが

多くの方より惜しまれて廃止になりました。

表向きの理由は車両の老朽化ということですが、実は新幹線開業に

伴っての北陸本線がJRから第三セクターに移行されるということと

北海道新幹線の開業準備に伴い、青函トンネルの使用が難しくなった

からです。新幹線の開業という華々しさの裏で廃止しなければならない

ものもあるのです。日本中に張り巡らされた新幹線の路線が増える

ことによって、夜行列車の必要性が無くなり、さらにビジネスホテルの

低価格化によってコスト的な面でも大きなムーブメントが

起きています。

新しいものと得るには何かを捨てなければならないのです。




今、時代の変化は急速に進んでいます。メーカーがヒット商品を開発

して、一時的に爆発的に売れても一年を持たずして消費者から飽きら

れてしまうようになってきています。商品のサイクルも新幹線の

スピード並に早くなってきています。

思えばパソコンの前で画面の変化に1秒も待てなくなっている現代人

にとって新幹線のスピードは必要な速さですが、トワイライト

エクスプレスのように22時間かけてのんびり車窓を眺めていける

余裕のある旅行は時代遅れかもしれませんが、絶対に無くならない

ニーズだと思うのです。






  

Posted by フューネ三浦 at 09:04 │日々いろいろ

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2015年03月13日

同じ愛知県でも・・・

最近は仕事上でも県外への出張に行くことが多くなりました。

「どちらからお越しですか?」

と尋ねられた時は「愛知県」ともしくは「豊田市」からと

答えます。

愛知県と言えばやはり、多くの方は「名古屋」と連想されるようで、

次に名古屋名物の話になるのです。

名古屋市と豊田市の距離感の話にもなるのですが、

東京と横浜くらいの距離ですよとお話しをするのが一番距離感を

解って貰えるのです。

「手羽先」「みそかつ」「エビフライ」「ひつまぶし」

「あんかけスパ」などの名古屋めしの話になると私たちは三河人

ですから、あまり地元豊田市には名古屋名物を食べれる飲食店は

少ないですよと回答すると「えっ」と驚かれます。

さらに食文化以前に言葉が違うというともっと驚かれるのです。

名古屋人が使ういわゆる名古屋弁と私たち三河人が使う三河弁では

発音からイントネーションも全く違うのです。

例えば、「あなたこれを持ってきて」という標準語を

名古屋弁にすると

「おみゃーこれ持ってきやー」になりますが、

三河弁だと「おまん、これ持っといでん」になります。

全く違うのです。車でわずか一時間の距離ですが、同じ愛知県ですが

名古屋市と豊田市では使っている言葉も食べ物も全く違うのです。

県外の方からは同じ愛知県で同じだと思われるのですが、

これは異文化であると言わざるえないのです。



言葉が違うということは様々な文化も違うのです。

葬儀の文化も名古屋と豊田市では全く違います。

お葬式につける返礼品も名古屋では来ていただいたお礼として

ちょっとした品物をお出しするのですが、三河では香典のお返し

まで一緒にお出しします。

食事も名古屋ではお葬式の前にお亡くなりになられた方と最後に

一緒に食事をするという「出立ち膳」がありますが、三河にはそれが

ありません。逆に名古屋では火葬場で助六を食べる風習が

ありませんが、三河では火葬場で助六を食べるのです。

尾張と三河の境界であるエリアを営業地域しているフューネでは

まず、お客様が尾張人なのか三河人なのかを見極めることは

最初の重要なジャッジです。その上で名古屋式のお葬式の提案を

したらよいのか三河式のお葬式でよいのかを担当者が判断をして

お客様に提案するのです。そうしないとお客様のあたりまえは

非常識になってしまい、時としてお叱りを受けてしまうことに

なるのです。

お葬式の文化は先人より脈々と受け継がれてきた地域文化です。

言葉が違えば葬送文化も違う。これは葬儀業界の一つの常識です。



















  

Posted by フューネ三浦 at 08:33 │お葬式の知識日々いろいろ

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2015年03月11日

お釈迦様の逸話

お釈迦さまの教えは人間の心の葛藤の本質を突いているものが

多いのですが、「死は必然」であることを説いたゴータミーの

逸話は何度聞いても素晴らしい教えであると思います。




以下はゴータミーの逸話の要約です。
瀬戸内寂静著「寂庵説法」より引用

ゴータミーという若いお母さんがいました。赤ん坊が生まれましたが、一週間もたたないうちに、病気で死んでしまいました。
彼女はあまりの悲しさに、頭がおかしくなるほど泣き沈みました。
やがて、死んだ赤ちゃんをしっかり胸に抱きしめて、 「私の赤ちゃんを生き返らせて下さい」と言いながら町をさまよう彼女の姿を人々は見るようになりました。ある人があまり可哀そうなので、「むこうの森へ行くと、お釈迦さまがお説法をしていらっしゃいますよ。そこへ行って、お偉い方だからお願いしてごらん」といいました。

ゴータミーは喜んで、その森への道を教わって、すぐ駆けつけました。たくさんの人々がとりまいて座っている中心に、お釈迦さまがいらっしゃいました。何か尊いお説法を聞いているのでしょう。みんな声もたてず、お釈迦さまの方に顔を向けて、熱心に聴いています。ゴータミーは、その中に飛び込み、「あたしの赤ちゃんを行きかえらせてちょうだい」と叫びました。みんなは気のふれた女だと思い、取り押さえて外へつれだそうとしました。

その時、お釈迦さまが、「女よ、ここにいらっしゃい」と声をかけました。ゴータミーは、すぐお釈迦さまの前へすすみました。お釈迦さまは、ゴータミーにこのように言いました。 「この村の家々をまわって、けしの実をもらってきなさい。ただし、これまで一度も死人を出したことのない家のけしの実でなくてはいけない。それをもらってわたしの所に持ってきなさい。そうすれば、赤子は息を吹き返すだろう」
ゴータミーは勇んで、家々を回りました。我が子が生き返ると聞いた彼女は必死でした。

しかし、訪問をうけた家の人たちは、悲しく首を振るだけでした。
どの家を回ってもお釈迦さまの言われるけしの実は手に入りませんでした。死人を出したことのない家など一軒もなかったのです。その時、ゴータミーははっとしました。『愛するものを喪った悲しみはわたしひとりのものではない。これまで、みなが味わってきたかなしみなのだ。
生きとし生けるものは死をまぬかれることができない。そのことわりをしっかりと胸にだいて、かなしみをしずめなければならないのだ』。そう思ったとき、かなしみは消え、ゴータミーはブッダの弟子になったということです。



人は誰もが死ぬのです。葬儀という仕事をしていても

日常の生活の中でこの原理原則を忘れてしまうことがあるのです。

確かに「明日死ぬかもしれない」と思って人生を送っていたら心が

病んだり、疲れてしまいますがやはり原理原則を忘れるべきでは

ないのです。



葬儀の仕事をしているとお客様が嘆き悲しみ、悲しみの状態から

抜け出せない場面によく遭遇します。

「なんで私ばっかりがこんな目に遭うの」

とはっきりと口にされる方もいらっしゃいます。

そのような方を立ち直らせるにはこのお釈迦様の教えは大変効果が

あると思うのです。

「愛するものを喪った悲しみはわたしひとりの
ものではない。これまで、みなが味わってきた
悲しみなのだ」

これが人間の真理だから、人は悲しみにくれる人に優しくなれる

のだと思うのです。







  

Posted by フューネ三浦 at 08:30 │役立つ雑でない雑学

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2015年03月09日

「きょうよう」と「きょういく」

「きょうよう」「きょういく」はご存じですか?

通常は「教養」と「教育」と解釈すればよいのですが、

ここでは「今日の用事」と「今日行くところ」と解釈します。

「今日の用事」で「きょうよう」、

「今日行くところ」で「きょういく」と言う意味ですが、

これは高齢者の問題点を指摘する時によく用いるシャレなのです。

現役を引退した高齢者にとって切実な問題は

「朝、起きてもすることがない。

行くところがない」

といった方が多いのです。

日々忙しい私からは考えられないようなことですが、現役時代に

忙しい仕事人間であればあるほど、このような問題に直面する

ことが多いのだとか。

仕事上のお付き合いも大事ですが、それ以外のお付き合いをして

おかないと私も他人事とはいえません。




考えてみれば、誰もが今日する用事がある訳ではなく、誰もが

今日行くところがある訳でないということなのです。

本来、忙しい、忙しいと言っている間は本当に贅沢でありがたい

至福な時間なのでしょう。

そういった意味では私は本当に幸せです。




高齢者にとって、病院の通院も友人のお葬式もある意味楽しみな用事

です。それを証拠に葬儀の最中に大きな声で友人との久方ぶりの

談笑を大きな声でされている場面にしばしば出会います。

当人は気づかないけれど、周りの方は本当に迷惑であり、葬儀社の

社員としてもご年配の方に注意をするのもちょっと勇気がいる

ものです。くれぐれもTPOだけは気を付けて楽しく過ごして頂きたい

ものと思います。











  

Posted by フューネ三浦 at 08:26 │役立つ雑でない雑学

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2015年03月07日

傾聴

「傾聴」とは、相手の立場、相手の価値観に立って

話を聴くこと
です。

人間の持つ基本的な5つの能力(読む・聞く・話す・見る・考える)

の中では一番難しいと言ってもよいのではないでしょうか。

人の話を聴くというのは本当に難しいことだと思うのです。




今、私はあえて「聴く」という漢字を使用しましたが、みなさんは

「聞く」と「聴く」の違いは理解出来ていますでしょうか。

英語にすると「聞く」はhearで、「聴く」はListen

「聞く」とは「音や声を耳で感じる」ことであり、 

「聴く」とは「聞いた内容を理解してそれに応じる」ことだと

いえるのです。

「聞く」いう行為をもっと積極的に意味あることとして捉えると

「聞き方」が「聴き方」に変わってくるのです。
 
    


まもなく、未曾有の被害をもたらした東日本大震災から

4年目を迎えますが、いまだに「傾聴」というボランティアが

行われています。被災者のお話を「聴く」だけのボランティアですが、

ただ「聞く」という姿勢では絶対行っていけないボランティアです。

耳と目と心を活用し、注意深く一生懸命に聴くことがすべてなのです。

そして、自分の価値観や立場を絶対に差し挟まないこと。

また、相手の不安や悩みが分っても、その問題に対して解決しては

いけないのです。

そのような態度で話を聴いた結果、相手が

「話ができて本当によかったわ!」

と思ってくれたのであれば、はじめて「傾聴」が出来たのだ

ということです。



最愛の人を失った人が悲しみにくれるという状態である「悲嘆」

から立ち直って頂く「グリーフケア」というものが

ありますが、これこそ、「傾聴」という方法がしばし用いられます。

とにかく、一生懸命聴いてあげること。

これは実は葬儀社の社員にとって、とても大切な心がけである

と同時に、これが一番大切な仕事だと言っても過言ではありません。










  

Posted by フューネ三浦 at 08:36 │フューネ(会社)のこと

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2015年03月05日

分刻み

私の一日のスケジュールも忙しい日は文字通り、「分刻み」

なり、予定も同じ時間帯に2つ・3つと入ってきてしまうこともしばしば

起きます。時には朝食・昼食・夕食と食べる時間も無いほどの

時もあり、反動で食べる深夜の爆食いがデブの元なのですが、

中々止められません。忙しいという字は「心を亡くす」

書きますから忙しい時に忙しくしてはいけません。忙しい時に

忙しくしない唯一の方法は時間を分刻みで管理をすること

だと思っています。

つまり、「時間を守る」ということなのです。

忙しい時に忙しくなる時は大抵、前の約束が予定時間になっても

終わらずにその後の予定が玉突き現象が起きてしまうのです。

忙しい時ですから、時間に調整する余力が無く、結果的に食事の

時間を削ることで調整をしてしまいがちになり、腹ペコで疲れ果てる。

まあこんなことを毎日やっていたら、誰でも嫌になります。

どんなに過密なスケジュールでも分刻みで時間を守ってスケジュール

をこなしていけば、一日が終わっても充実感こそあれ疲労感は

あまり感じないものです。



日頃、「分刻み」でスケジュール管理をするようになると比較的ヒマな

時でも「分刻み」で動けるように不思議となるものです。

そうすることで、さらに時間的な余裕も生まれ、休息や余暇の時間が

出来る。仕事の出来る人はここのところが非常に上手なのです。

時間に遅れるということはたとえ5分でも自分の時間を奪うと勘違い

している方が多いのですが、実は相手の時間を奪うことなのです。

例えば、10人参加の会議に5分遅れたとするならば、

5分×9人=45分 の時間を奪ったことになるのです。

たった5分遅れただけだとは絶対に考えてはいけない。

だから、分刻みに時間を守ることは非常に重要なことなのです。




超高速で運転する新幹線。しかしながら、ダイヤはほぼ正確です。

定時運行をする運転手はわずか1分でも遅れて運行している時は

指令所に報告する義務があり、多くの人の知恵を結集して時間を

取り戻す努力をしています。

新幹線がたとえ1分でも遅れたらどれだけの人の時間を奪う結果

となるのかはもうお分かり頂けたかと思います。



















  

2015年03月03日

一人5役

中国をはじめ、近隣の諸外国から多くの観光客がやってくるように

なった日本。日本の文化や製品に魅力を感じて頂けることは

誇らしいものです。家電製品やお菓子などのクオリティは世界最高

レベルであり、観光客が大量にお土産として買っていくいわゆる

「爆買い」は今後も続いていくでしょう。観光という産業がこの国で

成立をすることを実証づけてくれているようです。

製品のクオリティもさることながら、接客のレベルも充分に外国人

に評価されるものとして認知されつつあります。日本人としては

あたりまえすぎるおもてなしでも外国の方みれば感動に値するような

おもてなしは今後も磨いていかなければなりません。



さて、サービスのクオリティを維持する為にフューネが行っている

ことは「一人5役」の実践です。

一概に葬儀会社という仕事においても大まかに営業・施行・総務・経理

などの職務に分かれていています。

社員の誰もが葬儀の司会が出来る訳もなく、また営業の出来ない社員も

いるのです。しかしながら、葬儀社に勤める人間がお客様から見て

葬儀のことを知らないなんて考えられない訳であり、葬儀社に勤める

以上最低限度の葬儀の知識は必須な役割です。





葬儀を依頼するお客様にとって一番の不安にさせることは

「担当がころころ変わること」

できる限り一貫してお客様に接することが一番の安心に繋がります。

それを実現する為には社員の皆様があらゆる仕事の役割を担って

貰わなければなりません。例えば、葬儀の施行に関してはプロでも

その後の集金業務、法要受注、ギフト関連の知識がなければ、

担当を変えなければならなくなります。

そうならないように様々な役割の仕事ができるようになって貰わな

ければならないのです。

フューネでは「一人5役」出来て一人前という目標があります。

あらゆることができる社員を育成しマルチタスク化することが

お客様の満足にも繋がりますし、結果的に会社の利益向上にも

貢献します。

お客様の要望に何でも応えられる社員の養成は

「一人5役」がキーワードです。








  

Posted by フューネ三浦 at 08:37 │フューネ(会社)のこと

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2015年03月01日

長距離搬送

霊柩車の営業用ナンバー(緑ナンバー)の許認可は「貨物」です。

法律的には人が亡くなった状態である遺体は人としては扱われないので

「旅客」にはならないのです。

さらに、「貨物」車両でもご遺体専用であるということで特殊貨物と

いうジャンルに分類され、ご遺体「限定」の貨物車両として、

よく見ると霊柩車に「限定」という表記がしてあるものがあります。




霊柩車両は基本的に他の貨物車両と比べて、走行距離が短いのが

特徴です。基本的には入院先の病院から自宅もしくは葬儀会館、

そして、葬儀会場から火葬場までの道程ですから、基本的に

同一の市内のみですべて賄えているのが現状です。

しかしながら、時折、遠距離のご依頼が舞い込んでくるのです。

特に最近はお亡くなりになられた方の故郷まで搬送して故郷でお葬式

をやろうと考えている方が増えています。

コスト的な面から考えますと遠く離れた故郷まで霊柩車で搬送する

よりもお亡くなりになられた所から最寄りの火葬場でお骨にして

お骨を運んで、故郷でお葬式をすることのほうがはるかに安いケース

が多いのです。ですが、お金の問題ではなくご遺体の状態で故郷に

返してあげたいと考えている子供さんの気持ちで長距離搬送という

選択が増えています。

一番の理由は年老いた親を故郷から離れた場所で暮らす子供たちが

呼び寄せることが昔と比べてすごく増えています。

仕事上の理由などで、故郷に帰って親の面倒を見れない子供たちが

親を呼び寄せる訳ですが、親にしてみたら年老いて見知らぬ場所で

死を迎えるというものは本当に心細いものなのです。

死の間際、「(故郷に)帰りたい」

と言ってお亡くなりになられる方も多いのだとか。




お金がかかっても、霊柩車で遠く離れた故郷まで搬送する行為は

子供の最後の親孝行であることには変わりはありませんが、

真の理由は「懺悔」という気持ちからなのでしょう。

そのような気持ちのお客様から長距離搬送のご依頼を頂く度に私たちが

心に刻む想いは故郷までの最後の帰り道は間違っても「貨物」では

なく「旅客」なのだということなのです。





















  

Posted by フューネ三浦 at 10:37 │お葬式の知識

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