2015年03月07日

傾聴

「傾聴」とは、相手の立場、相手の価値観に立って

話を聴くこと
です。

人間の持つ基本的な5つの能力(読む・聞く・話す・見る・考える)

の中では一番難しいと言ってもよいのではないでしょうか。

人の話を聴くというのは本当に難しいことだと思うのです。




今、私はあえて「聴く」という漢字を使用しましたが、みなさんは

「聞く」と「聴く」の違いは理解出来ていますでしょうか。

英語にすると「聞く」はhearで、「聴く」はListen

「聞く」とは「音や声を耳で感じる」ことであり、 

「聴く」とは「聞いた内容を理解してそれに応じる」ことだと

いえるのです。

「聞く」いう行為をもっと積極的に意味あることとして捉えると

「聞き方」が「聴き方」に変わってくるのです。
 
    


まもなく、未曾有の被害をもたらした東日本大震災から

4年目を迎えますが、いまだに「傾聴」というボランティアが

行われています。被災者のお話を「聴く」だけのボランティアですが、

ただ「聞く」という姿勢では絶対行っていけないボランティアです。

耳と目と心を活用し、注意深く一生懸命に聴くことがすべてなのです。

そして、自分の価値観や立場を絶対に差し挟まないこと。

また、相手の不安や悩みが分っても、その問題に対して解決しては

いけないのです。

そのような態度で話を聴いた結果、相手が

「話ができて本当によかったわ!」

と思ってくれたのであれば、はじめて「傾聴」が出来たのだ

ということです。



最愛の人を失った人が悲しみにくれるという状態である「悲嘆」

から立ち直って頂く「グリーフケア」というものが

ありますが、これこそ、「傾聴」という方法がしばし用いられます。

とにかく、一生懸命聴いてあげること。

これは実は葬儀社の社員にとって、とても大切な心がけである

と同時に、これが一番大切な仕事だと言っても過言ではありません。










  

Posted by フューネ三浦 at 08:36 │フューネ(会社)のこと

コメントをする・見る(0)