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2015年03月31日
感動葬儀。パートナーは永遠に
社員が書いた感動葬儀。事例集から。
今から10年以上前の私が20代半ば頃に出会ったお葬式の事例です。
葬儀のご依頼があってから知りましたが、お亡くなりになられた方は
私の高校時代の同級生でした。
あまりに早いお別れとダンスという道を選んだ彼女が志半ばで
旅立たれたという現実に私の心にも深い痕を残しているお葬式です。
10年以上経っても忘れることの出来ないお葬式。
そのようなお葬式はたくさんあるのです。
~パートナーは永遠に・・・~
そのお客様は、ご夫婦揃ってプロになろうとしている、社交ダンスのダンサーでした。亡くなられたのは奥様、年は20代半ば旦那様が先に社交ダンスをされていて、教室に習いに来た女性(妻)を見て一目ぼれし結婚。当時、トヨタ自動車に勤めていた奥様は、本気でプロのダンサーを目指すため、親の反対を押し切り退職した。年月が過ぎるにつれ、プロのダンサーになる難しさを2人は知ることになるが、大好きなダンスを諦めることは出来なかった。同教室には2人が目標とするプロのダンサーペアーがいて、私たちもいつかあんな素敵なペアーになりたいと思い日々、練習に明け暮れていた。そんな矢先に妻の病気が発覚した。病名は癌でありしかも悪性リンパ腫であった。病院で検査をしたところ、既に癌は進行し体のいたるところに転移していた。病気が発覚した後も2人は、残された時間を大好きなダンスに注ぎ、癌と戦いながら懸命に生きた。しかし、妻の最期を迎える事になった。喪主はもちろん夫が勤めた。ご遺体の安置は妻の実家、通夜・葬儀の話は夫と妻側の両親との3人で進めた。夫の意向(ダンスの仲間を大勢呼び皆で妻を送りたい)と、妻側の両親との意向(親族中心で娘と向き合う時間が欲しかった)が噛み合わず打合せは難航しました。なぜなら、妻側の両親は娘が亡くなったのは全てダンスのせい!ダンスさえしていなければこんなことにならなかった!と決め付けていた。娘をそそのかした夫に敵意をあらわしていました。しかし、通夜・葬儀はダンス教室の方々を中心とした、会葬者が集まり大勢の方に見送られた。故人の夫に奥様を送る際、通夜・葬儀で何かしてさしあげたい事、要望はありますかと、お聞きしたところこんな2つの要望が返ってきました。 1、式場のBGMはケルティック・ウーマンの「YOU RAISE ME UP」を流して欲しい!この曲は2人が目標としているプロのダンサーペアーが、いつも大会で流している曲であり、いつか自分たちもあの2人の様にプロの世界でダンスがしたかった!そんな思いが詰まっている曲とのこと。
2、2人が大会で着るはずだった真っ赤なドレスを妻に着せてあげたい!当時、湯灌があまり浸透していなかったこともあり、考えた私はお棺に、真っ赤なドレスを羽織らすことをお客様に提案しました。お客様は大変喜んで下さりました。
通夜・葬儀とダンス関係者の方々が大勢集まり、故人を偲び思い思いの言葉をかけられまた、BGMもその場の雰囲気を優しく包み込んでいました。そして、葬儀の当日を迎え式中は悲しみでいっぱいの雰囲気でした。最期に遺族親族を代表して喪主の言葉、「妻と巡り会えて私は本当に幸せでした!大好きなダンスを、最期の最期まで一緒に踊れたことは自分にとって最高の宝物!妻は世界一のパートナーでした!」と挨拶されました。式場内は号泣の嵐となり、故人を偲ぶ声が多く聞こえました。そして、大勢の方々にお花をお供えして頂き、葬列出棺もちろんBGMはケルティック・ウーマン「YOU RAISE ME UP」が流れる中、2人で最期のダンスをされながら旅立たれました・・・。
今から10年以上前の私が20代半ば頃に出会ったお葬式の事例です。
葬儀のご依頼があってから知りましたが、お亡くなりになられた方は
私の高校時代の同級生でした。
あまりに早いお別れとダンスという道を選んだ彼女が志半ばで
旅立たれたという現実に私の心にも深い痕を残しているお葬式です。
10年以上経っても忘れることの出来ないお葬式。
そのようなお葬式はたくさんあるのです。
Posted by フューネ三浦 at 08:21
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