2013年01月07日

お念仏とお題目

「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」

を唱えることによって極楽浄土に行けるという教えを理念にしている

宗旨は浄土宗・浄土真宗系を中心に数多く存在します。

「南無阿弥陀仏」とは「阿弥陀さまに帰依(きえ)します。」

という意味で帰依するとは「信仰」という意味です。

つまり、「阿弥陀さまを信じます」と唱えているのです。

繰り返し唱えることを「念仏(仏を念じる)」といい、

お念仏と言っています。

お念仏を唱えることで、この世では普通の人があの世では

「仏様に成れる(成仏)」というありがたい教えです。





この教えに真っ向から反論した人がいました。その人は日蓮です。

日蓮はそんなことで成仏できるのかということで、成仏する為には

最高の経典である「法華経」に帰依すればいいと考えました。

つまり、「法華経を学びなさい」ということなのです。

しかしながら、他方「南無阿弥陀仏」と唱えるだけで極楽浄土に行ける

という教義があるのに、法華経を一字一句覚えることを信者に要求する

のにはいささか負担が大きすぎます。

そこで、法華経の力を借りるには法華経の正式名称である

「南妙法蓮華経(なんみょうほうれんげきょう)」

と唱えれば良いとしたのです。

「南妙法蓮華経」はあくまでも経典の正式名称ですから、これを繰り返し

唱えてもお経の題名を言っているに過ぎないのです。

ですから「題目」といい、「お題目を唱える」と一般的に言っています。




今の日本人はお念仏とお題目の違いが分からない方が多いのです。

しかしながら、違いがわかれば「お念仏」と「お題目」の違いは明確です。

ただ、共通しているのは本来厳しい修行を行わなければ「成仏」できなかった

のが、とても簡単に出来るということです。

この手軽さが受け、日本中に広まっていったのです。







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