2012年11月11日

供花

お葬式にはお花がつきものです。

お花の全くないお葬式というのは全くといっていいほど存在しません。

どんなに淋しいお葬式でもたった一輪のお花でも飾ってあるものです。

地域によっては生のお花が手に入りにくいところでも造花のお花を飾ります。

生のお花が無いからといってお花を飾ることが全くないお葬式は基本的に

ありえないのです。



仏あるいは死者に供える花のことを供花(くげ) と言います。

一般的には「きょうか」と読むことが多いのです。

また、供華とも書き、「くうげ」とも言います。

仏教は発生当初から花と深くかかわっていて、教典にもその功徳(くどく)が

説かれています。

お花は仏の供養の第一とされたのです。

ですから、90%以上が仏教式のお葬式である日本ではお葬式と

お花は切っても切れない関係なのです。

実際に日本の生花の消費の内、約40%のお花がお葬式で

使われているのです。

ですから、生花業を営む場合、葬儀社を顧客に持っているといないとでは

経営的に大きな影響力をもたらします。




ところで、家族葬の増加により以前のようにお葬式のお供えする

お花の需要が全国的に減少しています

祭壇の小規模化や喪主の意向により、供花辞退のお葬式も増えています。

おかげで花屋さんは今、本当に経営が大変なのです。

お葬式にお供えするお花が全く無くなることはありませんが、お供えするお花

のボリュームは大幅に回復することは相当困難なことだと思います。






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