2012年12月05日

1000年続くコトバ

今年も数々の新しい新語流行語が生まれました。

葬儀業界に関連する「終活」という言葉もグランプリとは

いきませんでしたが、2012年ユーキャン新語・流行語大賞の

ベスト10に選ばれました。

葬儀に関連する言葉がベスト10に入るということはこれまでではありえない

ことです。お葬式のことを考える行為そのものが「縁起が悪い」と

敬遠されるものではなくなり、市民権を得ている証拠です。

加えて、昨年も「無縁社会」という言葉がノミネートされ、

2年連続で葬儀関連の新語が選ばれたことは葬儀を取り巻く環境が

大きく変化してきた証です。

今年、ブレイクした「終活」という言葉が今後生き残っていく為には、

お葬式についてもっと多くの方に興味を持って頂く環境が必要です。




言葉はその時代に合わせて新しい言葉が生まれたり、反対に死語に

なっていくものがあります。

その中でどんな時代になっても変わらない言葉もあるのです。

例えば、「楽しい」という言葉は712年に古事記に初めて出現します。

少なくとも1300年以上は使われているのです。

他にも「美しい」という言葉は715年ごろ播磨風土記に出現し、

1297年以上使われています。

「敬う」という言葉は753年仏足石歌に出現し、1259年以上

使われています。

1000年以上も長きにわたって言葉の意味や響きも変化することなく

使われる言葉というものは人間が大切にしている価値観そのものだと

思うのです。




言葉には本来の意味とはかけ離れた使い方をしている言葉も

たくさんあります。

変わりゆく時代の中で時代に合わせて変わっていくことも素晴らしいことだと

思うのですが、「変わらない」ということはもっと素晴らしいことです。

きっと1000年以上使われた言葉はこの先も変わっていくことはないのでは

ないでしょうか。

願わくば、フューネという会社もそうありたいものです。




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