2010年08月24日

病院と葬儀場

日本では病院の近くに葬儀会館の建設計画が立ち上がると必ずと言って

いい程発生するのが「建設の反対運動」です。

葬儀社が「死」を商売にしているという嫌悪感からくる拒否反応や

時には「倫理観」まで問われることがあります。

では病院の近くに葬儀会館は無いのかという訳ではなく、

豊田市浄水町にあるフューネの葬儀会館「そうそうの森」

は豊田市で最も大きい病院のまさに隣とも言うべき近距離にあります。

ここは私たちの葬儀会館が先に立っていましたので、病院が後から

やってきたという形。逆にそのようなケースだったからこそ、何も問題なく

病院と葬儀会館が近接にあって共存できるのです。



お隣の韓国では今では大病院には必ずといっていい程、病院の敷地内に

葬儀会館が併設されています。

とても日本では信じられないことですが、韓国でも「死」はタブー

あり、初めに病院内に葬儀会館を併設した施設を作ったところは

非難が殺到しました。

私もそのニュースに記憶があり、当時すごいことを考えたものだと

思いましたが、それから10年も経たない内に韓国では病院に葬儀会館が

あることが当たり前になってしまったことに強い驚きを感じずには

いられません。



本来、「ケア」の観点から考えると病院の果たすべき責任は最期まで

面倒をみるべきであり、病院が葬儀までお世話することは決して

間違ったことではありません。

誰もが避けては通れない「死」に対してタブー視せず正面から

向きあうことはとっても大事なことなのです。

おそらく、韓国で病院の中に葬儀会館があることに抵抗がなくなったのは

「死」というものに正面から向きあった結果だと思うのです。



しかしながら、世界中を探しても病院の中に葬儀会館があるのは韓国だけ。

まだまだ、世界では葬儀の常識とは言えないようです。

日本では当面、病院の中に葬儀会館が併設された施設ができるのは

遠い未来のようです。


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Posted by フューネ三浦 at 09:00 │コメントをする・見る(0)お葬式の知識
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