2016年01月29日

トリセツ

西野カナさんの「トリセツ」という曲に同世代の女性から

多くの共感が寄せられています。

歌詞に中にあるトリセツには

「急に不機嫌になることがあります」
「定期的に誉めると長持ちします」
「爪がキレイとか 小さな変化にも気づいてあげましょう」
「でも太ったとか 余計なことは気付かなくていい」

などと、女性の取り扱い方が綴られています。

トリセツとは「取扱説明書」の略であり、この曲の歌詞は女性

のワガママを世の男性が正しく取り扱う為の説明書になっています。



さて、最近は分厚いページの取扱説明書というものは本当に少なく

なってきました。紙での説明書が無くなっていく代わりにネット上から

ダウンロードするケースやそもそも必要な部分だけネットで検索する

スタイルの変化をしているのです。物の扱い方の取扱説明書は

今後もそのようなスタイルが継承されていくのでしょう。




ところで、「葬儀」という商品においては近年、取扱説明書の必要性が

重要ではないかと思うようになってきました。

それは何故かと言いますと、昔と比べてお客様が葬儀のことを

知らないのです。

家族葬の増加により、そもそも参列する葬儀の機会は減っていますし、

隣近所の方のお葬式を会社を休んでお手伝いすると言ったことが

無くなってきたのが一番の原因です。

昔は各地域に長老と呼ばれるリーダーいて地域の人々は葬儀を

手伝うことで地域のしきたりや宗教の理解、また葬儀のマナーや

たしなみを学んでいったのです。

ところが、今ではそのような経験をほとんどしないで親の死に

直面した時にいきなり喪主をしなければならない方が多く

いらっしゃり、そのような方に葬儀の取扱説明書が必要になってきた

と思うのです。

葬儀の際のお寺様の読経も子供の頃から仏壇の前で毎日唱えている方は

どんなお経か解っているのですが、そのような方が少なくなって

きたのですから、お経の解説さえも説明書が必要な葬儀の現状です。



確かに現在は簡単に解らないことをネットで検索できるのですが、

必ずしも正しい情報に辿りつける訳ではありません。

ですから、提供する葬儀というサービスにサービスを提供する会社と

して責任を持った「取扱説明書」を発行する必要が生まれて

きたのです。








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Posted by フューネ三浦 at 08:36 │コメントをする・見る(0)お葬式の知識
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