2015年04月17日

入学・入社・入会

4月という新年度は毎年フューネにも新しい新入社員が入社して

彼らの緊張している姿を見ていると自分自身の入社した時の

「不安と緊張」を思い出させてくれます。

幾つになっても新しい世界に飛び込む時には「不安」そして不安から

くる「緊張」が待ち構えています。

社長になって10年も立ちますが、日々のお付き合いの中で様々な

団体に入会することがありますが、入会して最初の会に行く時には

心臓の音が聞こえるのではないかというくらい緊張をします。

心地よい緊張ではなく、やはり先の見えない不安が心を苦しくさせて

しまうのです。学生時代の入学も夢や希望よりも不安と緊張の方が

先だってしまっていたはずです。



さて、この世の卒業式であるお葬式の向こうにあるあの世の入学式は

ほとんどの人が「不安と緊張」を感じるはずです。

なぜならば、先が全くみえないから。

あの世ではどんな苦難が待ち受けているのか解らないですから、誰しも

不安を感じます。

これが「死」に対する「恐れ」に繋がり、「死」を忌み嫌い、

「死」について考えることすら避けようとする傾向にあるのです。

私たちが「入学・入社・入会」という行為に対して感じる不安や緊張と

本質的には同じなのです。

もしも、入社したらこうなるとか、入学したらこうなるということを

先輩がはっきりと進む道を説明をしてくれたなら、これらの不安は

かなり和らぐはずなのです。

人間の有史以来、「死」からの不安を取り除く方法として宗教が

生まれました。

「あの世ではこうなる」

という道しるべを宗教者が示すことにより、死に対する不安は

取り除かれるのです。

最近のお葬式を見ていると宗教者があの世の話をされることが

ほとんど無いように思います。本来宗教者が明確に示す方向性は

あの世のことであり、あの世での不安を取り除くことができなければ、

庶民は宗教に頼らなくなるはずです。

葬儀における宗教離れが叫ばれる時代になりましたが、私たちから

死に対する不安や緊張を取り除けない宗教者が葬儀の現場から

「不要」と言われてもそれは自業自得のことなのかもしれません。

















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