2008年09月17日

葬儀マナー

先日、あるテレビ番組で「お葬式マナー」についての特集がありました。

テレビ番組を見ているとテレビでは正しいマナーだと教えていることが、

私から見ると正しくなかったり、説明が不十分な項目もありました。

どうしてこのようなことになるかというと、

それぞれ立場が違うと見解も違うということ。

お寺さまが「常識」と思っているマナー葬儀社が「常識」と思っているマナー

マナー教室の先生が「常識」と思っているマナー違うのです。

私が思うに、茶道や華道で流派や師匠が違うと作法や立ち振るまいが

微妙に違うようにお葬式のマナーも同じ仏教でも宗派が違うと考え方が違い

作法が違うのだと思います。

例えば、焼香の作法や数珠の持ち方、挨拶の仕方まで様々です。

ちなみに先日のテレビ番組ではマナー教室の先生が考えるマナーでした。

特に気になったのは

「葬儀場でまず一番最初に挨拶するのは故人(遺影)か喪主かどちら?」

という問題。

テレビでは正解は「喪主」ということでしたが、私は納得がいかない。

たしかに「喪主の立場」というのは

お葬式において「故人の名代」という意味であり、

同時にその家の「襲名披露」の意味合いも含まれています。

「喪主」は故人と同等のお葬式での主役です。

実際のお葬式でもお亡くなりの方とは全く面識がなくても

喪主の関係で弔問にお越しになられる方のほうが多いお葬式は

結構多いのです。

しかし、フューネのお葬式ではあくまでもお亡くなりになられた方を

主役として捉え、スポットライトを当てています。

喪主ではなく故人が主役だからこそ「感動葬儀。」になるのです。

当然、フューネは「喪主より先に遺影に挨拶することの方が最優先」

という考え方です。

これは決してフューネ独自の考え方ではなく、

最近の流行りの「家族葬」では基本的な考え方なのです。

実際、家族葬を望まれるお客様の多くは

故人と面識の無い方の「義理」でのご弔問を極度に嫌う傾向にあります。

時としてお葬式のマナーはお葬式の形態によっても宗教によっても

「常識」が「非常識」になりやすいものです。

ですから、あまりお葬式のマナーに気を取られない

「自然体」が一番だと思います。

もっとも大事なのは故人を弔う気持ち

そして残された遺族の悲しみを理解すること。

心のない「義理」での弔問は絶対にいけません。

「心」が一番。マナーは二の次です。




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Posted by フューネ三浦 at 08:49 │コメントをする・見る(9)お葬式の知識
この記事へのコメント
[心」がともなってこそのマナーですね。
父の葬儀の際に、私はあまり知らない仕事の関係の方や友人の方もいらっしゃいましたが、その中で、焼香の時に顔を上げてからじっと遺影を見つめていたその姿に私の知らない父との時間を思い巡らされているようで、思わず頭が下がりました。
Posted by haha at 2008年09月17日 09:04
色んな場面で常識って難しいですねえ。
様々なマナーがありますが、私自身も時々
迷う場面に遭遇して困るときがありますが、
気取らず自然体でいくように心がけます!!
「心が一番」ですね!!さすがです。
Posted by きたのその家 at 2008年09月17日 09:54
私はまだあまりそういった行事に出くわしたことがないのでよく分かりませんが、確かに宗派によっても違うというのはありますよね。
例えば焼香の仕方でも、宗派によっては一回の所、二回のところと微妙に違いました。
しかしそんな所にあまり気を取られ過ぎると、肝心の故人を思う気持ちがないがしろにされてしまいそうですね。
儀礼はどうあれ、やはり心を込めることが一番重要なのですね。
Posted by M/F ART at 2008年09月17日 11:52
そうなんですよ。
そんなときに、喪主は平常心で
務めれませんよね。

私なんて、最初から最後まで
ずっと泣きっぱなしの喪主でしたよ。^^;
Posted by 三好のポンちゃん三好のポンちゃん at 2008年09月17日 17:41
心のこもった葬儀・・・。
1年のうちに葬儀に何度も参加していると
当たり前のように過ぎっていってしまいます。
慣れてしまい心が無くなっているのかも・・・。
感動葬儀の提供は素晴らしいサービスですね。
Posted by 大宮龍幸 at 2008年09月17日 20:05
永田cooのお友達です。はじめまして。
そうなんです。時代は家族葬なんです。
Posted by 柘植吉一 at 2008年09月18日 02:35
hahaさま
ご遺族が知らない故人の姿ってありますよね。
お葬式での人と人の出会いでは
思わぬ「驚き」を与えてくれるものです。

きたのその家さま
そうです。「心が一番」
自然体で考えることができるのが一番です。

M/F ARTさま
ご焼香の回数は各宗派によってすべて違います。
お経も微妙に違います。
同じ宗派でもお寺さまが違うと作法まで違います。
大事なのは相手に合わせるのではなくて
自分の作法を作ることですね。

ポンちゃん
喪主の重圧に耐え切れない方も中には
いらっしゃいます。
泣きっぱなしでも「喪主」として大役を果たしたなら、
それは立派な供養ですね。

大宮先生
ありがとうございます。
フューネでは例え、故人とは生前にあったことが
なくても、涙が出る位の「感動」をお客様に
与えられることが大切と考えています。
「いい葬儀だった」とご遺族の皆様に言って
頂けるよう、がんばります。

柘植吉一さま
コメント頂きありがとうございます。
永田やCOOさまつながりで多くの方と
出会えることとなりました。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by フューネ三浦 at 2008年09月18日 08:36
祖父母の葬儀でフューネさんで
お世話になった時とても心のこもった葬儀をする事ができたこと
あらためて感謝いたします。
Posted by あずき庵 at 2008年09月18日 15:36
あずき庵さま
お葬式のこと、今でもよく覚えています。
あずき庵さまのお母様にはわざわざ御礼のお手紙まで
頂き、こちらが「感動」させていただきました。
Posted by フューネ三浦 at 2008年09月18日 15:41
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