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2013年03月10日

初七日後の精進落としの時間

火葬場から戻った後に行う初七日法要の際に、僧侶や世話役などの

労をねぎらう宴席を「精進落とし(しょうじんおとし) といいます。

しかしながら、本来の意味からすると随分間違っているのです。

精進落としとは、もともと四十九日の忌明けに精進料理から通常の食事に

戻すことなのです。

ならば、昔からの通り四十九日の忌明けの時に行えば良いではないかと

単純に思われる方もいらっしゃると思いますが、現代生活において

四十九日間も肉や魚を遠ざけるのは現実的に難しいでしょう。

その上、お通夜の振る舞いでもお寿司や肉類を出すことすら抵抗なく

行われていることを考えると本来の通りに行うことが実質無意味となって

しまい初七日の後に行うのが現在、最も合理的なタイミングと

言わざるえません。



さて、この精進落としの宴席の時間が年々短くなってきています。

一番の要因はアルコール類を召し上がられる方がほとんどいなくなって

しまったことでしょうか。

飲酒運転の罰則強化に伴い、アルコール類の消費量は前と後では

激減と言って良いほど、減ってしまいました。

さらに、親戚・縁者で宴会をすることが日常ではほとんど無くなったと

いう家庭が増え、宴会というよりは食事をするのみと言った要因も否定

できません。

本当に早い方は30分で終わってしまうのですから。



フューネでは通常2時間の宴席を想定して準備していますが、昨今では

2時間の宴会をされるお客様のほうが少なく、1時間30分くらいで終わって

しまうのが平均的な宴会の時間です。

ちなみに私がこれまでに体験した最長時間は8時間

一体いつ終わるのやらと思いましたが、お酒の量も半端な量でなく

アルコール類の売上も半端な数字でなかったことを記憶しています。



伝え聞いたことによると、宴会が3日間に渡って行われた家も昔は

あったそうです。

その昔、土葬の頃はお葬式で一番偉い人は「穴を掘った人達」

この人たちの労をねぎらうことが精進落としの宴会だったそうですが、

この人たちが「終わり」というまでは宴会が続けられたのだとか。

喪主が終わりたいと思っても終われなかったのです。

その結果、延々続くことに。。。。

今では考えられないことが平然と行われていたちょっと信じられない昔の

お話しです。










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Posted by フューネ三浦 at 09:03 │コメントをする・見る(0)お葬式の知識
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