2013年01月23日

人生を二度生きる

隠居(いんきょ)とは、戸主が家督を他の者に譲って、隠退すること

で言ってみれば現在の定年のようなものです。

隠居後の生活は悠々自適の生活を送ることなどをして余生を楽しむことが

できるのが隠居の醍醐味です。

人生50年と言われた昔と比べて、定年退職後の人生が長くなっている

現代において「隠居」的な感覚は老後の人生を決定づける大事な決断です。

なぜならば、隠居をはっきりと内外に宣言することで

「人生を二度楽しめる」からです。




江戸時代「人生を二度生きた男」と言われていた人がいました。

その人は伊能忠敬です。

正確な日本地図を初めて作成したことで歴史上に名を残した偉人ですが、

隠居前は現在の千葉県佐原市で家業である酒造や米穀の取引をしていた

商売人でした。商売で大成功を収めた伊能は50歳で息子に家督を譲り、

江戸に出て測量と天文学を勉強し56歳から72歳まで日本列島を測量して

歩き偉業を達成したのです。

もしも伊能が隠居をしていなければ成功した商人という人生しかありません

でしたが、隠居して第二の人生を送ることで歴史に名を刻む偉業に

繋がりました。




少子高齢化と言われる現代こそ、人生を二度楽しまなければいけません。

たった一度の人生だから・・・

とよく言われますが二度の人生が待っていたらと思うと

現在の仕事や家庭の悩みや苦しみも軽減されるはずです。

そして、自身のお葬式に二度の人生を振り返ることができたならば、

本当にお得な生き方をしたのです。

お葬式の仕事を通じて人生を二度生きたなぁと思える方にしばし出会います。

その人の遺影はどこか自信に満ち溢れているように

見えるのは私だけでしょうか。


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Posted by フューネ三浦 at 09:06 │コメントをする・見る(0)日々いろいろ
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