2012年08月05日

子を亡くした親

人の一生は人それぞれです。

それぞれの生き方があり、それぞれの人生があります。

「死は平等」であるという格言があります。

どんなにお金持ちでも、どんなに社会的に偉業を成し遂げた人でも

いつか必ず「死」がやってくることを考えれば、

確かに「死は平等」といえるでしょう。




しかしながら、悲しみを目の前にしている人に「死は平等にやってくるから」

という事実は禁句であり、悲しみが邪魔して絶対に理解できない

思考なのです。

特に、子を亡くした親の前ではどんな理屈も慰めの言葉にはなりません。

もしも私たちがお役に立ちたいのなら、近くで何も言わずそーっと見守って

あげることだけです。

子を亡くした親の悲しみは葬儀社の立場でこれまでに多くの悲しみの現場に

立ち会ってきましたが、最も深い悲しみではないかと思います。

特に若ければ若いほど悲しみは深いのです。

悲しくて失神するほど慟哭する姿を見るたびに私たちは

親より先に死んでは絶対にいけないと思います。

そして、それこそが本当の「親孝行」だと実感できるのです。

少なくともこのブログをご覧頂いているみなさんはまだ「この世」にいる

のですから、今のところ皆「親孝行」をしているのです。

「親より一分一秒でも長く生きる」ということ。

日々の忙しい日常生活の中ではあたりまえ過ぎて、ついつい忘れがちですが

本当に本当に大切で大切なことなのです。







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Posted by フューネ三浦 at 09:05 │コメントをする・見る(0)お葬式の知識
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