2011年07月16日

お別れ会

先日、仕事上でお付き合いのあったあるピアニストが他界されました。

享年34歳

体調の異変がガンだと気付いたの時には時すでに遅しでした。

あまりにも短い生涯に彼女の友人・知人一同残念でなりません。



「お葬式は身内のみの密葬で行い、

お別れ会を行ってほしい。」


それが彼女の希望でした。

これは遺言といえば遺言でしたが、彼女が病床で死後の想いを

書き綴ったのは「エンディングノート」でした。

エンディングノートとは、自分の死について 意思や想いを書き記し

家族や友人達に伝えるためのものでお葬式の形式の希望 遺影の希望 

BGMの希望 延命治療の希望 埋葬 お墓の希望などの他

家計図や自分史なども記入できるもの。

彼女の場合、お葬式で生音楽を演奏することも仕事としてしていたので

比較的若い世代ですが、「エンディングノート」の活用法を熟知していた

のでしょう。

結果的に彼女の想いの詰まったお別れ会を開催することが出来たのです。

自分のお別れ会をいつ、どこで誰を呼ぶのか。

そんなことがエンディングノートに書いてあったそうです。

私の名前を「生前お世話になった人々」という欄に名前が書いてあり、

今回お別れ会に招かれたのでした。




お別れ会の会場も彼女が演奏を定期的にしていた名古屋ルーセントタワーの

スカイラウンジ「THE ONE AND ONLY」でした。


お店の情報はコチラ→http://r.gnavi.co.jp/n038626/

お別れ会

素晴らしい名古屋の夜景を見ることのできる会場は部屋のライトを落とすと

まるで星空の中にいるような錯覚を感じました。

お別れ会

お別れ会

きっと本人がそこにいれば、結婚式の2次会かと思うような雰囲気ですが、

これは「お別れ会」

彼女の「死」を悼み、献奏する演奏やお別れの言葉に参列した方々が

至るところで涙を見せる場面に遭遇しました。




フューネのお客様でも「お別れ会」の形式の葬儀をご希望

されるお客様が増えています。

以前はホテルで行う会社や各種団体の代表者クラスの大規模なお別れ会が

主流でしたが、今回のお別れ会のように今後は50人~100人前後の

友人・知人が集まってのお別れ会が人気になっていくと思います。

結婚式の2次会のような感覚がきっと若い世代には

受け入れやすいはずです。

お別れのカタチも変わってきています。



今回のお別れ会は彼女の35回目の誕生日に合わせて

行われました。

最後の誕生日会でもあったお別れ会。

多くの方が参列され、彼女の生前の交友関係の広さが印象的でした。

ご冥福をお祈りします。





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Posted by フューネ三浦 at 09:00 │コメントをする・見る(0)お葬式の知識
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