2009年02月26日

喪主と施主

お葬式を実施するのは誰?

という質問の答えとして

「喪主」と答えられる方と「施主」と答えられる方がいらっしゃいます。

どちらも正しいような気がしますが、どちらが正しいのでしょうか?

そもそも「喪主」とは祭祀を執り行なう者、または

祭祀権の継承者のことです。

これに対し「施主」とは「布施をする主」を意味した言葉で、

葬儀費用を負担し、葬儀を運営する責任者のことです。

一般的なお葬式の場合、「喪主=施主」というケースがほとんど

ですから、何も問題が起きませんが、

時として喪主と施主が違う場合のお葬式が結構あるのです。

例えば、社葬などの大規模なお葬式の場合、喪主様は遺族で施主様は

会社の代表者ということになり、ほとんど場合は喪主と施主が別人

なのです。

個人葬の場合でも喪主は故人の長男ですが、施主は喪主の叔父なんてこと

もあります。本当は長男である喪主が施主も勤めればよいのだけど、

金銭的事情で親戚がお葬式の費用を出すなんて時はこのケースになります。

つまり、時として喪主と施主が違うと

考え方に相違が生じ、トラブルのもとになるのです。

こんな時、葬儀社の担当者はとっても大変な目に遭います

簡単には喪主様と施主様の両方を立てることは無理で、

どららかの意見を尊重しなければなりません。

もちろん、話し合いで両者の意見がまとまればいいのですが、

実際には決裂というケースが多いのです。

どちらも故人様の為に「しっかりとお葬式をしよう」

と思っていらっしゃるから余計に難しくなるのです。

やはり、「喪主」と「施主」が同じ方が務めるのが一番

葬儀社の社員なら誰もが思うことではないでしょうか。







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Posted by フューネ三浦 at 08:51 │コメントをする・見る(4)お葬式の知識
この記事へのコメント
なるほどですね・・・・
喪主はわかっていましたが、施主・・・
葬式の費用もこの厳しいご時勢です
から、家族によっては、負担が大きい
場合もあるでしょうから・・・・
前もって準備が必要ですね。
Posted by きたのその家 at 2009年02月26日 11:04
きたのその家さま
もしもの時に慌てないように多少の蓄えは必要ですよね。
実際に経済力の無い喪主さまの場合、自分の意見が通りにくく、
施主の意見でお葬式を実施することになり易いのです。
Posted by フューネ三浦 at 2009年02月27日 08:50
不勉強で、葬儀にも施主と言う言葉を使うこと自体初めてしりました
なるほど、そう言う意味があるのですね

ここで読ませて頂く限り、確かに喪主と施主が違った方だとトラブルになりそうですね
Posted by M/F ART at 2009年02月28日 01:50
M/F ARTさま
喪主と施主が違う場合はいろいろと気苦労が多いです。
もっとも本人達のストレスに比べればマシですが。
Posted by フューネ三浦 at 2009年03月01日 12:04
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    コメント(4)