予告される死

お葬式の事前相談や生前見積りを希望され、

フューネにお越しになるお客様が年を重ねるごとに増えています。

事前相談や生前見積りが増えてきているのは私たち葬儀社が積極的に

ＰＲしていることももちろんのことですが、これまで「死を忌み嫌って

いた世情」から「死を認める世情」になってきたことが

大きな要因です。

映画「おくりびと」のヒットや葬儀関連本が

注目されるといったことも単に作品が優れているという要因だけでなく

このような世情が背景にあることが大きく影響しています。


「死」とは大きく分けて２種類の「死」があります。

「予告される死」と「予告されない死」

「予告されない死」とは突然の事故や災害よる死、

または自殺などのことです。

反対に「予告される死」とは不治の病にかかり余命宣告された方や

持病をもっており、発作がおき場合によっては「死」に至るといういう場合など

です。

「予告されない死」に直面した遺族の悲しみは「予告された死」の場合とは

比べものにならないくらい深く、


大抵の健康な方は「死」は所詮、他人事なのですが、

身内や自分自身が重病にかかったり、医師から余命宣告を受けたり

して初めて「死」を現実のものとして捉えます。

その時に感じる「死」への不安がもしものときの為に

お葬式の事前相談や生前見積りへと繫がっていくのです。

私たち葬儀社が事前相談や生前見積りを希望するお客様への

最大のサービスは「不安を取り除いてあげること」。

特に親戚が遠方であったり、比較的若いお客様の死への不安は

相当なものです。フューネにお越し頂いて相談を受けられたお客様が

少し安心されてお帰り頂くことはこの仕事をやっていてよかったと

思える瞬間の一つです。