2009年02月22日

舟と宝石箱

舟と宝石箱

昨日の2月21日付中日新聞の第一面に

日本最古の舟形木棺が発見された!

という記事が掲載されました。

日本では古来よりお棺を「舟」に例え、

「あの世」に送り出す乗り物として考えられました。

三途の川を渡るの為の舟だとも言われています。

今でもお棺に故人を入れる納棺のことを別名「舟入りの儀」

呼ばれます。

舟が「現世」と「あの世」を結ぶ交通手段だと考える

「舟葬(しゅうそう)」の考え方が今回の発見で

弥生時代中期には存在したということが

証明されたのは非常に意義のあることだと思います。

以前のブログ記事「おくりびと」でもご紹介させて

頂きましたがフューネの社名は英語で「葬儀」を意味する

「フューネラル(funeral)」から採用しました。

その時社名変更する際に正式名称をカタカナでなくアルファベットの

「FUNE」にこだわったのも、フューネという会社が

「あの世」までの橋渡し役である「舟」でありたい

という思い込めてあるのです。

さて、日本ではお棺を舟に見立てますが、アメリカでは「宝石箱」

なのです。

英語で「お棺」を意味するのはコフィン(coffin)ですが、

アメリカではキャスケット(casket)と言い

もともとは「宝石の小箱」「貴重品入れ」という意味なのです。

ちなみにキャスケットとは土葬が中心のアメリカで燃やす前提がない為に

作られた土葬用に豪華に装飾されたお棺のことです。

ですから、木で出来ている必要もなく金属で出来ているもの

大理石で出来ているものもあります。

アメリカのお棺はまさに貴重なものを入れる「宝石箱」に見える

のでしょうね。







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Posted by フューネ三浦 at 08:52 │コメントをする・見る(7)お葬式の知識
この記事へのコメント
こんにちは、“隊長”です。

今日、「映画『おくりびと』がアメリカでオスカー獲るかも?」って言ってるTVを見ながら、娘とそんな話をしてたところです。

土葬文化のアメリカ人から見た「日本の習慣」の映画だから・・・。
その奇異な文化が「でも、それって何かイイよね」って思える内容だから・・・。

「オスカー獲っちゃう可能性は、ケッコウ高いよ」って話ですけどね。

では、また。(^0^)/~~ バイバイ
Posted by 草野球チーム・自営隊 “隊長” at 2009年02月22日 16:33
それは興味深いですね^^
弥生時代にはすでに生と死の境は川(あるいは水?)という概念があったのですね・・・・
縄文時代には屈葬など瓶などに入れて土にそのまま入れる(魂の復活を妨げる)様式だったようですが、何故そういったものに変わったのでしょう??
こういうものの興味は尽きません^^
Posted by M/F ART at 2009年02月22日 23:36
隊長さま
「おくりびと」もしかして・・・
オスカー獲れてしまうかも、私も期待しています。

M/F ARTさま
それは座棺と寝棺の論理ですね。
また、記事してくわしく解説します。
ちなみに庶民は基本的に江戸時代後期まで屈葬ですよ。
Posted by フューネ三浦 at 2009年02月23日 08:32
こんばんは、“隊長”です。

『おくりびと』オスカー獲っちゃいましたね。

Boo-logで“フューネ三浦”社長とご縁が出来たおかげで、近い距離で映画を感じる事が出来た気がします。(と言っても、映画はまだ見てないんですよ・・・)

では、また。(^0^)/~~ バイバイ
Posted by 草野球チーム・自営隊 “隊長” at 2009年02月23日 21:45
隊長さま
本当に獲ってしまいましたね。
この機会に是非一度映画をご覧ください。
いい映画ですよ。
Posted by フューネ三浦 at 2009年02月24日 08:16
続けてこんばんわ。
なんだかフューネ三浦様のブログを拝読していると心があったかくなります。
きっと「亡くなった人」を大事に、ていねいに彼岸にお送りしたい、、というお気持ちが行間からにじみ出ているからだと思います。
最高です。フューネ三浦様がそばにいらしたらいいのにな。うん。
Posted by 見張り員 at 2009年02月24日 22:42
見張り員さま
返事が遅れましてゴメンナサイ。
お褒めの言葉を頂きありがとうございます。
少しでもお葬式の現状を知ってほしい。
そんな気持ちでブログを書いています。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by フューネ三浦 at 2009年02月26日 16:02
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