日本にお葬式に帰ろう

フューネ三浦

2014年03月07日 09:15

ブログを書きはじめた6年前に書いた記事「喪主がいない」

触れましたが、親が亡くなった時に日本に喪主がいないケースというのは

6年の歳月を経てさらに拡張しているように思います。

喪主様はどこにいますかという質問に

「いま、南アフリカの工場です。」とか「ブラジルの工場です」

なんてことにもすっかり驚かなくなりましたが、喪主様だけでなく

その子供である孫もどこかの国にいるご家庭も多いのです。

おじ・おばも含めると親族の複数が海外にいて、日本に葬式に帰ってくると

いうケースがあります。

国際化の波は何も豊田市に限ったことではありませんが、トヨタ自動車が

170ヶ国で販売を行い、海外の生産拠点が27ヶ国55ヶ所もあり、

海外に駐在している人が2150人もいらっしゃるそうです。

これはトヨタ自動車本体の数であり、関連の企業を含めるととても多い人が

この地域から世界中に赴任しているのです。




実際にお葬式があると喪主になられる方はさすがにどうにかこうにか

帰ってきますが、孫や親戚筋の方になると帰ってはこないケースが

最近多いのです。

つまり、お葬式に参列しない人が多いのです。確かに急な訃報に接し

すぐには帰れないところに赴任をしている方も多いのですが、

帰れるならばやはり帰ってきて欲しいものです。

お葬式は有縁の方が集まるという現代社会の中ではなかなか

ないチャンスです。

これからの時代、親族も世界中に散らばっていて日本にお葬式の為に

帰ってくることがフツーになってしまうのでしょうか。

葬儀社は「日本にお葬式に帰ろう!!」

という啓蒙活動でもしなくてはいけなくなるかもしれません。


関連記事