火屋葬
先日、生前より親交が深かった西尾市のお寺の住職が
お亡くなりになりました。
本来はフューネの施行エリアでは無い西尾市ですが、
遺言で葬儀はフューネにという大変ありがたいご指名を頂いて
おり、この度の住職の寺院葬はフューネが担当することになりました。
住職の葬儀の希望は「火屋葬」でやって欲しいということでした。
おろらくこのブログの読者も「火屋葬」って???
となっていると思うので解説をしますと葬儀が終わり、火葬をするまで
仮設の建物のご遺体安置所の「火屋」を建てそこでお経を唱え、
お亡くなりになられた方との最後のお別れをする場なのです。
「火屋」という言葉自体が火葬場という意味もあり、昔は仮設の
建物である火屋に火を放ち、火葬をしていたこともあるのです。
今回は山門を火屋に見立てての火屋葬でした。
西尾市近辺でもでも15年ぶりの火屋葬だったそうです。
その為に式次を担当する僧侶の皆様も古い資料を確認しながら
四苦八苦であり、葬儀社ある私たちも含め手探り状態でなんとか
儀礼式を行うことができました。
もっとも、江戸時代に行われていた本来の火屋葬からは違うやり方で
あったかもしれません。
しかしながら、令和の時代に江戸時代に行っていた葬儀の仕方が
蘇ることが日本の伝統文化の継承に繋がり、日本の葬送文化を
守ることに繋がるのです。お亡くなりになられた住職が私に託して
頂いた「火屋」という文化遺産を今回、蘇らすことができたのは
本当に有難いことです。
これからも葬送文化を後世に守り抜く重たい責務を頂いたのです。
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