略礼服

フューネ三浦

2009年03月24日 08:56

一般的にお葬式に参列する男性の場合ほとんどの方が略礼服

着ています。よく勘違いされることですが、略礼服が男性の正装だと思い

結婚式やお葬式の時に着る服だと認識されている方が

いらっしゃいますが、略礼服はあくまでも略式の礼服であり、

正式の礼服ではありません。

ちなみに男性の正装とはモーニングコート・タキシード・

燕尾服
の3点です。

略礼服は正しくはブラックスーツといい、黒色の背広の上下一揃いの

スーツのこと。

日本では戦後に冠婚葬祭用の礼服として定着しました。

略礼服の一番の利点は結婚式でもお葬式でも使えること

例えば、1日で結婚式とお葬式のどちらにも出席しないといけない時などは

ネクタイを変えるだけでOK

という優れものの礼服ですから便利です。

但し、お葬式を出席した後に結婚式への参加は出来れば同じ服(略礼服)での

参加は避けたいものです。

なぜなら、お香の匂いが服に染み付いてひとりだけ目立ってしまいます。

結構、多く方がする失敗例です。

さて、最近のお葬式の形態の中で、ホテルで行なうお別れ会や無宗教での

お葬式では平服で参列するのが主流になってきました。

実際、ホテルで行なうお別れ会に参列するのに略礼服で参加すると

かえって目立ってしまうことになりかねないのです。

しかしながら、一般的に「平服」いう解釈がまだまだ浸透していない為に

よくお客様から「平服とは?」というお問合せを頂きます。

「平服」という意味を普段着と解釈してしまうと間違いが起きるのです。

つまり、ジーパン、TシャツでもOKということになります。

もちろんそのような格好は相応しくありません。

正しくは「平服」とは礼服でないスーツ

解釈しないといけません。

ならば、決して赤や黄色などのカラフルのスーツでいいのかというと

お葬式ではこれも間違い。

ちなみに、お祝いやパーティに出席するときに

「平服でお越しください」

という案内がある時はOKです。

あくまでお葬式に参列する以上、弔意を表わせる色のスーツ

でなければいけません。欧米では弔意を表わす色は「黒」。

スーツはもともと欧米からの伝来ものですから「黒」が正しい色になります。

お葬式に於いて「平服でお越しください」

という案内を貰った時は黒色だからといって略礼服で行くのは間違いであり、

正しくはダークスーツを着ていくのが一番なのです。

ちなみにネクタイは弔意を表わせる「黒」色がベストです。

お葬式に行くからと行ってなんでも略礼服を着て行けば正解

というマナーが少しずつ崩れてきているのも時代の流れでしょうか。
















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