団欒(だんらん)とは車座に集まって、なごやかに楽しむことです。
よく使う言葉に一家団欒という言葉がありますが、これは家族全員が
同じ場所に集まって、なごやかな楽しい時間を過ごすこと。
という意味になります。
同じ屋根の下で生活をしていても平日はなかなか家族揃って食事を
することがままならない世の中です。日曜日の一家団欒の時間に
一家団欒の象徴の家庭であるサザエさんを見て過ごす。
なんとなく、誰もが憧れる幸せの家族像ではないでしょうか。
元来、通夜の後の食事は団欒の時間を強制的に取ることが出来る
時間です。遠方に住む親戚や兄弟姉妹が集まって久方ぶりの
団欒の時間を共有できる仏縁がもたらしてくれる宝だと
思うのですが・・・
しかしながら、現実は久しぶりの兄弟姉妹であっても一緒に食事を
されないケースが多いのです。
しかも、家族葬を希望されるお客様ほど団欒の時間を無下に扱って
いるように思うのです。
家族葬だから通夜や葬儀に遅刻してくる。
家族葬だから香典袋の中身を少なくしてくる。
家族葬だから、親戚もいないので食事会に参加せず帰ってしまう。
もちろん、一部のお客様のことですが、本来家族葬だから大切に
しなければいけない家族の絆を滅茶苦茶にしているのです。
なぜこのようなことになるのかということですが、端的に解釈する
ならば
「気合がはいっていない」のです。
家族葬だからという「甘え」がお葬式にあるのです。
元来、家族葬だから大切にしなければいけない団欒を粗末にはしないで
頂きたいものです。結果的に多くの弔問客がいらっしゃる従来のお葬式
のほうが、家族の決まり事をしっかりやっているのは何とも皮肉です。
「お葬式に気合を抜かないでほしい」
なぜならば、お葬式は最後の親孝行です。
お客様には絶対に後で後悔するようなお葬式にして欲しくないのです。