携帯電話
今では誰もが持っている
携帯電話。
一人一台という方以外にも2台・3台と所有している方が大勢いらっしゃいます。
私も
仕事用と
プラベート用の2台を所有していますが、
今は「仕事」「プライベート」という区分けよりも
「通話用」「ブログ・ツイッター用」という使い分けになって
きてしまいました。
i Phoneの爆発的なヒットにより、携帯電話はもはやパソコンの
機能すら超えているような現状です。
それに伴い、
携帯電話中毒症も。
携帯電話をうっかり忘れてしまうとどうも落ち着かない私も中毒者の一員です。
最近、お客様より
「携帯電話をお棺の中に入れたい」
という声がしばしば複数お客様からご要望を頂くようになりました。
ご承知の通り、
燃え残るものはお棺の中には入れられない
という火葬場の厳格のルールがあり、お入れすることは出来ないのですが、
携帯電話をお棺の中に入れたいという気持ちはわからないでもありません。
思えば私もほとんど毎日24時間、肌身離さず持っている道具ですから、
亡くなられた方の
愛用のメガネや
腕時計、
杖や
入れ歯と
同じような感覚で間違いないと思います。
このような道具は道具という感覚よりも
「体の一部」という感覚の
ほうが合っていると思います。
加えて携帯電話もお客様の「体の一部」として取り扱ったほうが最早、
適切な対応だと思います。
さて、「体の一部」と表現した前述の道具はほとんどの場合、
残念ながらお棺の中には入れることができません。
メガネは溶けてしまい、遺骨についてやっかいですし、腕時計も金属そのもの。
入れ歯はやはり火葬の後にそのままの形で残りますし、せめて杖はと
思いますが殆ど杖が今は金属でできているのです。
入れたいけれど入れられない体の一部というべき道具はしばし、故人様の
お近くに飾り、ご遺族さまに納得して頂くことが精一杯の対応です。
愛用の携帯電話も枕元に飾っておく。
残された家族の心情を思えば、せめてあの世に一緒に持っていって
もらいたいものですよね。
願わくば亡くなれた大切な方よりあの世から家族に電話を掛けて
貰いたいものです。
関連記事