テレビや新聞などで繰り返し報道される、殺人事件や交通事故など
の各種の事故は暗いニュースであり、歓迎されるニュースでは
ありません。
これらのニュースを繰り返しみていると、事件や事故が多発している
ように思いますが、実際には日本では殺人事件や交通事故死も
昔と比べて大きく減少しているのです。
殺人事件の捜査も進歩していますし、町中にある防犯カメラは
犯罪を抑制しています。
また、交通事故も車の安全性能が高まり、ぶつからないクルマに
なってきていることで今後ますます、悲惨な交通事故は減少していく
はずです。
安全になっていく一方で安全に関するコストは上がっています。
葬儀に関しても、建物の安全・防火の安全・車両の安全・食の安全
などの安全に求めるコストは年々上昇の一方です。
結果的にそのコストを負担するのはお客様になってしまうのが
なんとも残念なことです。
安全を保障する為の損害保険の加入や各種法令に基づいた点検、
そして、自主的に定めた安全の基準に基づいた点検・・・
どこまでコストをかけても「絶対に安全」という保障は得られない
けれど、お客様に安心してご利用して頂けるようにしておくことは
義務ですからこれは企業として守っていかなければなりません。
しかしながら、過剰な安全コストは結果的に誰も得をしないという結果
に繋がるのです。
福島原発の事故を見る限り、津波の想定が以前にあったにも関わらず
コストの面で対策を怠ってしまえば、なぜやっておかなかったのだと
いう後悔しか残りませんが、本当に線引きは難しいものです。
「安心・安全」はタダでは手に入らないことだけは間違いのない事実
でしょう。