決定権と決裁権

フューネ三浦

2016年11月06日 13:56

最近の葬儀における動向とみていると決定権と決裁権を持つ人が

同一でないことが多くあります。

決定権とは文字通り「これだ」と決定をする権利であり、決裁権とは

最終的な意思を決定する権限のことです。例えば会議などで、

採決結果が可否同数になった場合、議長や委員長がもつ決定の

権限であり、議会は決定権も持っているのですが、最終の決裁権は

議長が持つものです。同様に会社においても決定権は各責任者が

もっていても、最終的な決済権は代表権を持つ社長が持っていると

いう場合が通常です。




さて、お葬式のスタイルや規模、花の飾り、返礼品等々の細部まで

決定をするのが女性になってきています。

喪主は決裁をするだけなんて事例が多くなっています。

最近は葬儀会館を選ぶのも若い息子や娘がスマホを片手に

「ここが良さそう」

という感じで選定をして、親がその選定をみて、最終の決裁をして

葬儀社を選ぶなんてこともあるのです。





葬儀社の立場から言えば、これまでは決定権と決裁権が同じ人物

でしたから、その人をだけをターゲットにしてお話を進めればよかった

のですが、今は誰が決定権をお持ちなのかを考えてお話を進めないと

いけません。決裁権のある人にいくら決断を迫っても決定がなされて

いないと進まないものです。半面、決定権を持つ人だけを尊重して

いても土壇場で物事が進まなくなるのです。



何事も決定権と決裁権が分離する世の中であることを理解して、

これからのお葬式を円滑に運営していなければいけません。










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