鬼十則
フューネの本社2階の休憩室に掲げられている
「鬼十則」です。
広告代理店である「電通」の行動規範とも言える言葉です。
1951年に4代目社長吉田秀雄さんによってにつくられた「鬼十則」は
60年経った今でも通用する仕事上の教えです。
今も昔は仕事の根本は何も変わっていないことに驚きと
喜びを感じます。
ご存知の方も大勢いらっしゃると思いますが、私がとても大切にして
いる言葉たちですのでご紹介させて頂きます。
1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、
受け身でやるものではない。
3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、
永い間に天地のひらきができる。
7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、
そして正しい努力と希望が生まれる。
8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、
そして厚味すらがない。
9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、
サービスとはそのようなものだ。
10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、
でないと君は卑屈未練になる。
いかがでしょうか。
私はこの「鬼十則」に社会人になって3日目に出会うことができました。
21歳の時です。
以来、仕事をする上での行動規範としてとても大切にしている徳目です。
特に、好きな教えは
6.の
「周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。」
この言葉が大好きで知らず知らずの間に私の意識の中にも
落としこまれているような気がします。
ところで、休憩室に「鬼十則」では休憩にならないと
ある社員に言われたことがありますが、休憩室にこの額を掲示したのは
私ではありません。
ここがふさわしいと考えた社員の有志が掲示したのです。
意外にも忙しい仕事の合間にちょっと息をついた時こそ、
この「鬼十則」が頭の中を整理してくれるものです。
社長として社員の皆様に是非実行してもらいたいのは
「 仕事は自ら創るべきで、
与えられるべきでない。」
「鬼十則」冒頭の条文ですが、これが優秀な社員を一言で
表現している究極の言葉だと思うのです。
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