尖閣諸島での中国漁船衝突事件のビデオ流出事件は大変
衝撃的な事件でした。
流出者は沖縄ではなく神戸の海上保安官だったということでこれまた注目が
集まっています。
どちらにせよ国家の機密事項であるべき、証拠ビデオの管理が杜撰であった
ということは日本という国家にとってはとても重大な問題になってしまいました。
もっとも、このビデオが国家機密にあたるかという問題もあるそうですが。
デジタル社会の現代では誰もが安易に情報をリアルタイムに全世界に
発信することができ、私が書いているブログやツイッターでの発言が時として
流行を作り出す可能性があることはとても刺激的であると
同時に個人の保証ではどうにもならないくらいの責任を持たないといけない
怖さもあります。
そもそも国会でビデオを公開すべきか否かという従来からの
アナログ的な手法の議論がデジタル社会に負けてしまったように
感じます。
ところで、お葬式にもデジタル社会の考え方が近年無視できないレベルまで
達しようとしています。
具体的には
インターネット経由でお葬式のご依頼を頂く
ことが非常に増えてきました。
また、お葬式のご依頼は従来からの電話でのご依頼でもお客様が葬儀会社
各社のホームページを閲覧され、結果フューネにご依頼をされる方は
本当に多いのです。
幸いフューネは業界内でも早くからデジタル社会を予見し、
ホームページも
10年以上前に開設し今日まで来ていますが、
今後もさらにインターネットでの受注が増えることを予想される以上、
お客様にとってより魅力な情報を提供できるサイトを運営していかなければ
なりません。
デジタル社会が進む中で、最近すごく少なくなってきたのが地域の区長さん
はじめ地域の有力者からのお葬式のご紹介です。
ひと昔前のお葬式では地域の方の協力なしではお葬式自体が成立しなかった
のですが、今では逆にお葬式に地域の方を排除しようとする
「家族葬」を
選択されるお客様が増えています。お葬式のしきたりや地域の風習は昔は
地域の
長老格の方からしか得られなかったのですが、今では
インターネット上から簡単に入手することが誰でもできる時代になりました。
結果、
地域の方々を無視したお葬式が可能になり、
また「それが良い」と感じる方々が増えたのはまさに
デジタル社会の功罪といえるでしょう。
デジタル社会ではアナログ社会になかった便利さは得ることができますが、
同時に失ったものもたくさんあるのです。