お布施のおはなし
「お布施はいくら払えばいいの?」
というお客様からご質問は
最も多い質問のひとつであり、
葬儀社として
最も返答が難しい質問です。
ご承知の通り、
お布施には定価がなく且つお寺さまによって
その
相場はまちまちなのです。
もっともお寺さまにいくらお支払いしたらよいかということは
お寺さまに聞かなければ分かる訳はなく、
葬儀社の私たちがお答えしようがないのです。
聞きにくいことかもしれませんが、お金が絡む大事なことですから
勇気を出して
お寺さまにお尋ねするのが
一番の近道です。
そして、お布施をお支払いしたら
「領収書」を頂くことを
オススメします。
さて、
「お布施イコールお金」と思っている方が
ほとんどのようですが、実はそうではありません。
お布施とは
財施(ざいせ)・法施(ほつせ)・無畏施(むいせ)
の3つの種類があり金や物などの財産を布施するのが
「財施」であり、
通常、私たちがお布施といっているのは
ほとんどの場合「財施」のことを指します。
次に仏法と説いて真理を悟らせるのが
「法施」でり、僧侶の行なう法要や
法話がこれにあたります。
そして、困っている人に親切にしたり、人々の不安を取り除くことを
「無畏施」と言います。
つまり、
3種類の行為すべてがお布施であり、
本来は僧侶に対する御礼はお金がなければ、
「法施」でも「無畏施」でも良いとされています。
ですから、お葬式や法要のお支払いは必ずしも
「お金」である必要はありません。
お布施に定価が無いのは本来の意味を知ると納得できると思います。
実際、生活の苦しい方のお葬式は僧侶がお金を受け取らず、その代わりに
布教活動や寺院運営の手伝いをすることで話し合いが付くことも
しばしばあります。
人に親切にする行為も「お布施」。
誰でも出来る
一番大切な「お布施」の本質です。
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