東日本大震災から7年を経過し、震災の時にお腹にいた子供が
今年の4月には小学生になるという新聞記事を目にしたときに
時の流れの速さを再認識した思いでした。
私の息子も今年小学生になり、震災以降に生まれた子供が
大きくなっていくことに嬉しさと喜びを感じます。
反面、まだ多くの人たちが仮設住宅に住んでいたり、原発事故
の影響で故郷に帰ることが出来ない方がたくさんいることも現実
であり、まだまだ震災は過去のものではないことを思い知らされます。
まだまだ先の見えない原発事故の処理も重いものです。
「供養」の原点は「忘れない」ということですから、3月11日が
やってくる度に思い出すことそのものが供養であるのです。
そして、「手を合わせること」が重要です。
近年、日常の生活の中で手を合わせることが減っているように
思います。
食事の前の「いただきます」という食事の作法さえ、なかなか
出来ていないのが現実です。食物の元になる動物や植物の
「命」を頂くことの感謝も手を合わせることが基本なのですが。
仏壇を購入する時に仏間に設置するかものか、リビングに設置を
するものかと悩まれるお客様がいらっしゃいます。
一昔前の常識では「仏壇は仏間に設置するもの」でしたが、現代では
その常識は揺らいでいます。リビングや寝室に置くタイプの仏壇の
ほうが売れているのが現実ですから。
日常的にあまり入らないない仏間に置くよりリビングに置くほうが、
気軽に手を合わせられますよというアドバイスを受けてリビングに
置くタイプを購入されたお客様がおっしゃった言葉。
「孫が手を合わせてくれるところにおけて良かった」
手を合わせることが誰かと繋がることです。
手を合わせる回数が減るということは「感謝」の心が減るということ。
手を合わせることを意識して増やしていくことが心の豊かな人生を
おくることに繋がるのです。