葬儀の割引

フューネ三浦

2016年12月29日 08:52

元来、葬儀というサービスに価格の割引を求めるものでは

ありませんでした。

お客様が受けるサービスに対して葬儀社がそのサービスに見合った

価格を設定し、適正な料金を提示していたのが定価であり、その定価

をA社・B社・C社と横の比較をしても、葬儀のサービスそのものが

似てはいても決して同じでない以上、無駄な比較検討になってしまって

いるのです。




現在の葬儀社においては存在するのは縦の割引であり、葬儀社が

定めた定価に対して、会員の割引サービスや企業団体の割引サービス

があったり、WEB上での割引や割引クーポンでの割引があるのです。

お客様にとって、割引をしていただけることは有利なことであると

思いますが、実際のところ、ほとんどのお客様が割引の対象であった

ならば、定価での購入されるお客様はまずいないと

いうことになります。

これのような状態であるならば、二重価格を疑われる状態になり、

時として法律に触れる行為になってしまうのです。




さて、行き過ぎた割引の中ではお客様にとって本当に適切な

葬儀サービスを判断できなくなってしまいます。

値段というものは一つの尺度を測るモノサシです。

割引によってモノサシの目盛りが狂ってこれば、かえってお客様が

惑うのです。




お客様にとって割引とは本来、値引きをしてくれない商品を特別に

割引してくれるからこそ価値があるのであって、ほとんどのお客様が

割引された価格で購入されていればそれは「割引」とは言わない

はずです。

お葬式においてもそれは同じです。本当の意味での「割引」のできる

葬儀という商品をこれからも提供していきたいのです。



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