樹木葬が墓地不足を変える
東京都の都立小平霊園(東村山市)には、樹林の下に遺骨を
共同埋葬する
「樹林墓地」を完成させ、7月から利用希望者を
募集するとのことです。
樹林墓地は
都立霊園では初めてあり、墓標を立てずに
樹木の下にお骨を埋葬する仕組みです。
概要によると約830平方メートルの土地にコブシやネムノキなど8本を植栽。
下に直径1.5メートル、深さ2.1メートルの円筒形の穴を27カ所設け、
穴の底は土のままで、自然に分解する素材に遺骨を包み、土をかぶせながら
層状に埋葬することで17000体分の遺骨が入れるそうです。
東京都では墓地不足が深刻で、都立霊園8カ所の墓地の倍率は
7.6倍。
本当に厳しい墓地事情です。
今、お墓を作らずに永代供養や散骨を望まれる方が増えていますが、
この樹木葬は永代供養や散骨を望まれる方にも受け入れやすい仕組み
であると同時にこれまでのような広い区画の墓地を必要とせず、墓地不足の
解消につながります。
そして、都市の緑化にも繋がり、東京都の事例が今後、地方都市にも
波及すると思います。
フューネの本社のある豊田市は自動車産業であまりにも有名な都市ですが、
同時に
市域の7割は森林という緑あふれる都市です。
加えて、市の面積は広大であり、その広さは琵琶湖の
約1.4倍の
広さだとか。
おかげさまで墓地が不足するという事態になっていませんが、
将来はどうなるかは解りません。
都立小平霊園のような事例は環境都市の目指す豊田市においても
一考すべきこれからのお墓のモデルだと思います。
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