逆さごと
子供の頃、薬などを飲む時にコップの水にお湯を入れようとして
叱られた経験はありませんか。
これは
「逆さごと」と連想するから。
すなわち、
縁起が悪い。
葬儀では物事を通常の逆に行なう「逆さごと」というものが行なわれています。
それは死を生者の領域から隔絶させるためであり、
また
死者の世界はこの世とは「あべこべ」
になっていると考えられていたから風習からです。
たとえば、死者の着物のあわせを
「左前」に着せる。
これも子供の頃、私も「あわせ」を間違えて着ると
おばあちゃんに怒られましたね。
枕元に屏風を逆に立てる
「逆さ屏風」。
湯灌の際などに水にお湯を注いでぬるくする
「逆さ水」。
死者のふとんを天地逆さにする
「逆さ布団」。
さらに納棺時には、足袋を右左逆にはかせたり、
着物の裾を顔の方に、襟を足元に掛ける
「逆さ着物」といったことを
今でもやってます。
しかしながら、今は「逆さごと」を意識する方が年々減っています。
もっとも、私が担当するお葬式でもこだわって「逆さごと」を勧めません。
歴史や風習が年々希薄になっていくことは寂しいことではあります。
大事なのは歴史や風習を理解したうえで
受け入れるか受け入れないか決めること。
フューネでは
「100人に100通りの人生の終焉がある」の
コンセプトのもと、
「逆さごと」などの風習もこだわってするお葬式と
こだわないお葬式の両方を提案しています。
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