9月26日(日)午後2時より、豊田商工会議所において
第6回FCA公開セミナーを行いました。
FCAとは
フューネ・クリエイト・アカデミーの略であり、
フューネが運営する葬儀専門学校のことです。
2005年に開校以来、全国から多くの生徒さんが学ばれ、またFCAが
取り組んでいるカリキュラムの中から、一年に一度地元の市民の皆様に
公開する目的で始めたのが「公開セミナー」です。
早いもので今回で
第6回目を向かえることができました。
今回の講師は医学博士で名古屋学芸大学学長の
井形昭弘先生。
先生は医学界では
大変な有名人であり、「介護」や「尊厳死」などの
第一人者です。
今回の講演のテーマは
「少子高齢化社会における終末のかたち」
高齢化社会の日本ですが65歳以上の元気な高齢者が80%以上いる現実や
長く全国一の長寿県であった
沖縄県が現在26位という実態も
教えて頂きました。
沖縄県の平均寿命が低下した最大の原因は
食生活だということです。
戦後の占領時代から食生活がいち早く欧米化し、特に子供の食生活が
乱れていて、さらに専門家の間で近い将来短命県になると
予想されているそうです。
健康であるには
食生活と適度の運動が必要不可欠で
あることを沖縄県のケースをもって改めて思い知らされました。
そして、講演のメインの部分である
延命治療の問題のお話へ。
延命治療を行なう、やめるということはとても難しい問題で
本人のや家族の意思が統一されていないと最悪の場合殺人罪に問われて
しまうくらいの
大問題です。
これまでの様々な事例や判例を説明頂き、今は延命中止を決断しても
罪にならないような風潮になりつつあるというお話でした。
死期が近づいてきた時に自分の命の延命を望まない方が
8割もいる
という現実と自分以外の家族の死期が近づいてきた時に多く方が延命治療を
望むというこのねじれがこの問題の難しさを表していると思います。
今回の講演会は
75名の方に参加して頂きました。
正直、今回のテーマはどうしても
「死」というキーワードが
避けられない為に参加者が集まりにくいのでは?
と思いましたがこれだけ多くの方が参加して頂いたことに
大変感謝しています。
「健やかに生き、安らかに死ぬ」
井形先生から頂いたこれからの理想の生き方に挑戦して行きましょう。