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2022年05月20日

「忘れない」ために供養をすること

最近、少しづつですが、法要のお客様が戻り始めています。

コロナ禍前の水準にはまだまだほど遠いですが本当に

少しづつですが、法要の売上は上向きです。

一回目の緊急事態宣言により、不要不急な行事を自粛が

叫ばれ、各種年忌法要は「不要不急」に分類され法要の予約は

一時、対前年比90%のダウンというレベルに。

これは我々葬儀社だけでなく、仕出し料理屋さんやお寺様も同じ

ダウンでした。法要が次々とキャンセルが入り、知り合いのお寺様が

お布施の収入が8割減で生活が出来ないと嘆いていたのが、2年前

の出来事です。




年忌法要のお客様が少しづつ戻り始めたのはやはり、会食時の人数

制限や行動制限が解除されたことが大きな要因ですが、

それ以上に本質的な理由は、「供養は大事」と多くの皆様が思い出して

くれたことだと思うのです。

供養の本質は大切な人のことを「忘れないであげること」です。

日々の忙しい生活の中で、鬼籍に入った人のことを忘れがちですが、

年忌法要を親族や関係者の皆様が一同に会することで思い出すが

できることこそ、年忌法要開催の意義です。

そこに集う人たちも久しぶりの再会が多く、食事をしながら、

酒を飲みかわしながら、思い出話に花を咲かせることがいかに

大切なことかと思うのです。




残念ながら、不要不急に分類された年忌法要ですが、

人が生きていく為の心の拠り所としては二度と不要不急に

分類してはならないのです。

人はご先祖様に思いを馳せ目では見えない世界の人との

繋がりをも大切にして、生き続けていくのです。

大切な人のことを忘れない為に供養をしていくことは自分自身が

「生きること」でもあるのです。













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