2021年03月20日

孤独葬

新型コロナウィルスの影響を受け、お葬式の形態が様変わりしてから

もう一年の歳月が過ぎました。これまでに当たり前に出来た葬儀の

数々の行いが「密」対策という名目の下、出来なくなって

しまっています。失われつつある元来の葬送文化をコロナ禍が

収束したならば、取り戻していかなければ脈々と伝えてきた

伝統文化が廃れていくのみです。



葬儀を行う中ででこの一年失われて特に淋しいと思うことは

「ご遺体を囲む」

ということです。もちろん、コロナ禍の中でも近親者が数名で

ご遺体を囲むとことは行われていますが、一般の参列者も含めて

お棺の周りを二重に三重に囲むということがすっかりと

見かけない光景になってしまいました。

「密」をつくらないという新型コロナウィルスの対策上やむを得ない

ことかもしれませんが、淋しさを感じます。

同時に出棺の際、霊柩車のお見送りをする人が激減です。

一方通行の「旅立ち」という場面にお見送りがないということが、

お葬式の淋しさに拍車をかけているように感じるのです。



「孤独死」という言葉が10年位前から社会問題のキーワードとして

多くの人に認知されていますが、コロナ禍の中では「孤独葬」といった

現状です。

孤独という淋しさを和らげることは人が人として生きてきた証として

非常に重要な要素だと考えています。











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Posted by フューネ三浦 at 08:05 │コメントをする・見る(0)お葬式の知識
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