2008年11月21日

死は平等?

「死」とは究極の平等です

この言葉は映画「おくりびと」の脚本を書いた小山薫堂氏が

脚本を書くにあたって実際に現役のある納棺師に

「死とは何だと思いますか?」

との質問をした時にある納棺師が答えた答えです。

というエピソードを女性セブン11月13日号の記事に書かれていました。

私はこの記事を目にしたとき目からウロコびっくりが落ちる思いでした。

「葬儀」を通じて様々な人間模様を見てきた私が

もっとも共感できる言葉でした。

そして、なぜもっと早く気づかなかったのだろうという気持ちになりました。

たしかにどんなにお金持ちの方でも「死」からは逃れることはできませんし、

生活していくのが苦しいからと言って「死」から逃れることはできません。

どんな人でも人間が人間である以上「死」から逃れられないのです。

しかしながら、人生はつくづく不平等だと思います。

もっとも自らの人生を価値あるものにするには自分自身の努力は必要だと

思いますが、宿命(さだめ)という言葉で簡単に片付けたくない

人生の不条理さもあるのです。

先日、岡崎市で白バイに追いかけられた無免許のドライバーが追跡を振り切ろうと

思い起こした重大事故

その犠牲者は重症の33歳のお母さんと

残念ながらお亡りになった生後5ヶ月の赤ちゃん

不思議な仏縁を頂きフューネでお葬式のお手伝いをすることになりましたが、

なんとも心が痛々しく、辛い悲しいお葬式でした。がーん

何も罪のない母子が犠牲になる不条理さ。

改めて交通事故の悲惨さと、

たった5ヶ月で突然、この世を去らなければならなくなった

人生の不平等さを感じずにいられないお葬式となりました。

なんとも後味が悪く、できればやりたくなかったお葬式でした。

死は平等でも、人生は不平等。

そんなことを痛烈に感じた出来事でした。




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Posted by フューネ三浦 at 08:42 │コメントをする・見る(5)お葬式の知識
この記事へのコメント
こういった事件も耐えないのですが、生後間もなく亡くなるというのは、いったいどんな使命を受けて生まれてきたのかと、考えてしまいます
亡くなった方の一生はたった5か月、とのこと・・・・・その5か月の生という命の重み、そういったものを訴えに生まれて来たのでしょうか
それにしてもいたましいですね
とにかく、こういう時、神は非情だと思ってしまいます
Posted by M/F ART at 2008年11月21日 12:01
人生とは、なんとも儚いものです・・・・
宿命・運命・使命・・・・・
どう生きて、どう死ぬのか?!
私は、毎日精一杯過ごすだけしかできませんが。
いつどうなるかはわからないので・・
とにかく日々精一杯です!!
Posted by きたのその家 at 2008年11月21日 15:55
ここでいう”平等の死”とは、「肉体的な死」をことを指すと思いますが、「精神的な死」を意味することの中には、まだまだ不平等が存在すると思います。
全てが平等になることを願います・・・。
Posted by テッパンテッパン at 2008年11月21日 23:01
最期くらいは平等に・・・って神様がつくったのかな???
Posted by 華玉山 衣芽呂華玉山 衣芽呂 at 2008年11月22日 02:07
M/F ARTさま
本当に非情だと思います。
赤ちゃんのお葬式は辛いものです。
できればやりたくない。でも様々なことを教えてくれるのです。

きたのその家さま
毎日精一杯でいいのではないのでしょうか?
あまり先を見すぎると不安になったりしますもの。
運命という言葉で片付けたくないことが生きていると
ありますよね。

テッパンさま
「精神的な死」は確かに不平等ですね。
自分がどう生きるのか考えながら生きていきたいものです。

華玉山 衣芽呂さま
うーん なんとなくそう思いたいですね。
Posted by フューネ三浦 at 2008年11月22日 08:48
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