日々の出来事から葬儀に関するおはなしまで盛りだくさんの話題をお届けします!!
2015年08月30日
奥様の心情
社員からの「感動葬儀。」レポートより。
本当に看病する側の負担は相当なものです。
仕事・家庭を両立させた上で看病しなければならないのです。
その為にそばに居たくても居られない瞬間は往々にして生まれる
のです。
葬儀の現場ではしばしば、お亡くなりの方に向かって近親の家族が
語りかけています。お亡くなりの方に対しての感謝や懺悔の言葉も
ありますが、まるで日常の会話を楽しむかのように語りかけている姿
のほうが圧倒的に多いのです。生きている時の普段と何も変わらない
のです。私たち葬儀社はご遺体を「死んでいる」と見ては
絶対にいけません。ご遺族にとってご遺体は生きているものであり、
会話という点においては普段の日常と全く同じであるのです。
お亡くなりになられてから火葬場で荼毘に付されるまでの数日間は
夫を亡くした奥様ならば片時も離れたくないというのが心情でしょう。
しかし、実際にはやらなければならないことがあり、離れなければ
ならないことは現実であるのですが、私たちは少しでも長い時間
そばにいられるようにしてあげることも大切な心づかいなのです。
その方はA様、67歳でご逝去され、そうそうの森にご安置されました。お供されたのは奥様だけ。とてもお疲れのようでしたが、どこかやっと…という感じもいたしました。ご主人の病名はハンチントン舞踏病。難病指定されている病気です。突然踊り出すような症状に周りから白い目で見られ、ご主人の親戚からは縁を切られたそうで、発症10年間、この難病と向きあい、支えてきた奥様にとっては長くて辛い10年だったに違いありません。
直接入館されたその日、次の日に通夜を控えご主人を一人残しご自宅へ準備のために戻られました。私共社員の間では「なんて冷たい奥様なんだろう」との声もありました。でも、私は見ていました。奥様がご主人に「今日は帰るけどごめんね。今までずっと頑張ってきたから許してくれるよね。」と、とても穏やかなお顔で仰っていました。
後で知ったことですが、ハンチントン舞踏病は遺伝の要素があるとのこと。一人息子さんの受験を控えご心配していましたが、もしかしたら、このこともずっと背負っていかれることへの不安もあるのかもしれません。
ご主人を看るため、昼間は傍で、夜中は仕事をされ、他の方の何倍も頑張られたことに尊敬いたします。
本当に看病する側の負担は相当なものです。
仕事・家庭を両立させた上で看病しなければならないのです。
その為にそばに居たくても居られない瞬間は往々にして生まれる
のです。
葬儀の現場ではしばしば、お亡くなりの方に向かって近親の家族が
語りかけています。お亡くなりの方に対しての感謝や懺悔の言葉も
ありますが、まるで日常の会話を楽しむかのように語りかけている姿
のほうが圧倒的に多いのです。生きている時の普段と何も変わらない
のです。私たち葬儀社はご遺体を「死んでいる」と見ては
絶対にいけません。ご遺族にとってご遺体は生きているものであり、
会話という点においては普段の日常と全く同じであるのです。
お亡くなりになられてから火葬場で荼毘に付されるまでの数日間は
夫を亡くした奥様ならば片時も離れたくないというのが心情でしょう。
しかし、実際にはやらなければならないことがあり、離れなければ
ならないことは現実であるのですが、私たちは少しでも長い時間
そばにいられるようにしてあげることも大切な心づかいなのです。
この記事へのコメント
身内が難病になると縁を切るのは悲しいですね。
私も、治りにくい病を抱えていて、手帳持ちですが、それでも理解されないので立場がないです。
私がかねがね気になるのは、みよし市に名古屋刑務所がありますが、獄死する方もいると思いますが、獄死した方のお葬式はどんな様子なのですか?
以前大学で、刑務官(刑務所職員)の方が、獄死した方の遺骨を届けたら、涙を流して喜んでいた(その方は、宅配便での配送を依頼していた)という話を聞きましたが、少し気になりました。
私も、治りにくい病を抱えていて、手帳持ちですが、それでも理解されないので立場がないです。
私がかねがね気になるのは、みよし市に名古屋刑務所がありますが、獄死する方もいると思いますが、獄死した方のお葬式はどんな様子なのですか?
以前大学で、刑務官(刑務所職員)の方が、獄死した方の遺骨を届けたら、涙を流して喜んでいた(その方は、宅配便での配送を依頼していた)という話を聞きましたが、少し気になりました。
Posted by yohshik at 2015年08月30日 21:30
yohshikさま
病気は時として人間関係までも冒してしまうのでやっかいなものです。
ご質問の獄死の件ですが、保安上の理由や守秘義務もあり、ここでくわしくはかけないのですが、一般的には本当に淋しいお葬式になります。ご遺骨の受け取りも拒否されるご親族が多いことは事実です。しかし、親族がちゃんと弔いをしてあげたいという方もいっらっしゃるのも現実です。
病気は時として人間関係までも冒してしまうのでやっかいなものです。
ご質問の獄死の件ですが、保安上の理由や守秘義務もあり、ここでくわしくはかけないのですが、一般的には本当に淋しいお葬式になります。ご遺骨の受け取りも拒否されるご親族が多いことは事実です。しかし、親族がちゃんと弔いをしてあげたいという方もいっらっしゃるのも現実です。
Posted by フューネ三浦 at 2015年08月31日 13:19
三浦社長
コメントありがとうございます。
大学時代に一番印象に残っていたのは、遺骨を宅配便で送って下さいという言葉でした。
高齢者の犯罪が増えているので獄死が増えて、もしかしたら今後も、縁を切られて遺族が誰も来なくて、無縁仏になってしまう寂しいお葬式が増えると思うと、何だかなと思ってしまいます。
コメントありがとうございます。
大学時代に一番印象に残っていたのは、遺骨を宅配便で送って下さいという言葉でした。
高齢者の犯罪が増えているので獄死が増えて、もしかしたら今後も、縁を切られて遺族が誰も来なくて、無縁仏になってしまう寂しいお葬式が増えると思うと、何だかなと思ってしまいます。
Posted by yohshik at 2015年09月01日 20:34
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