2015年05月06日

お客様からのおもてなし

本来ならばお客様に対しては何らかのおもてなしをすることが

サービスの一つであるのですが、葬儀という仕事をしていると

お客様が何らかのおもてなしをして頂くことが日常的にあります。

なぜ、そのような機会があるのかというと私たち達がお客様の

ご自宅にいくことが頻繁にあるからに他なりません。

しかも、他業種の場合、ほとんど場合はご自宅に伺っても

玄関までということが多い中、葬儀社である我々は上がらせて頂ける

だけでなく、場合によっては台所や寝室といった家族のプライベートな

空間にまで入ることが許される特別な権利を持っているのです。

今ではあまりありませんが、ご自宅でお葬式をすることが多かった

一昔前では会場の設営に行くとお茶やお菓子をご用意してくれた

お宅がほとんどで場合によってはお昼ご飯まで頂いたものでした。

今ではそのようなことは少数ですが、それでも応接室に通され、

お茶やお菓子のおもてなしを頂くことが出来るのは、葬儀を通じて

お客様との信頼関係が出来上がっている証拠なのです。




ところで、おもてなしを頂くのはありがたいのですが、時にはちょっと

困ってしまうおもてなしもあるのです。

例えば、アルコール類を提供されるケース。

基本的には「仕事中ですから」と言ってお断りをさせて頂くのですが、

「酒を飲まないなら葬儀の司会をやらせない」

といった具合に強要をされたこともあります。もっとも今では

そのようなお客様はまずいらっしゃいません。

逆に茶室に通され、本格的なお点前を頂戴するようなことも。

不勉強であれば困って作法に困ってしまいます。そのようなことに

ならないように日頃からたしなみ程度の知識は必要なのです。




思い出に残っているお客様からのおもてなしとしては

大晦日の日に紅白歌合戦と行く年くる年のお客様のご自宅の

こたつで一緒に見たことや、お正月にお邪魔してお雑煮を頂いたこと

年末年始に関係なくやってくる人の死ですが、私たちもカレンダーに

関係なく働いていますが、悲しみの中でこうした配慮を頂けるお客様

にほっとします。



葬儀を通じて育まれたお客様との心と心の繋がりが私たちの財産

であり、誇りなのです。




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