2014年05月05日

戦う

辞書によると「戦う」とは「戦争をする」という意味であり、

語源をたどると「叩く」の未然形に反復継続の助動詞「ふ」

の付いたものと解説しています。

平和な世の中の中で、意味合いからすれば「戦う」という言葉は

物騒な感じを連想しますが、私たちの身の周りには「戦う」という

動詞を用いなければならない出来事が多数あります。




単純にスポーツとして「戦い」をゲームに出来ることは良いのですが、

学校の成績や仕事上の競争が「戦い」になってしまう現代社会です。

「戦い」には必ず勝敗が付き物で「勝つ」「負ける」といった

結果が私たちを歓喜させてくれますし、時として再起不能まで消沈させて

くれます。

葬儀業界においても「お客様によりよい葬祭サービスを提供する」為に

業界内における「戦い」は益々激しさを増しています

お互いが切磋琢磨して、サービスの質の向上に繋がる戦いなら、結果的に

お客様が得をしますが、単純に価格の競争になってしまうと結果的に

サービスの質が粗悪な商品が世に出てしまうのがなんとも淋しいことです。





葬儀が発生するということはお亡くなりになられた方は大抵の場合、

病気と戦って負けた方です。

負けたという言うより、力尽きた結果です。

それほど、病気と戦うということは「闘う」という漢字の通り、

病気との一騎打ちの壮絶な戦いです。

ちなみに「戦う」と「闘う」の違いは「戦う」という漢字は不特定多数や

特定多数の何かと戦うときに使用し、「闘う」という漢字を使う時は

相手が限定できる時に使うのです。

しかしながら、お葬式には「負け」はありません。

病気には「負けた」かもしれないのですが、その人の人生や人格に負けは

ありません。ですから、お葬式は「勝ち」が大前提なのです。

ですが、最近のお葬式は人生の「勝ち」なのかと疑うような淋しい

お葬式が多くなってきています。

もちろん、小規模がすべて「負け」ではないのですが、

葬儀を執行する喪主は例え小規模なお葬式でも「勝ち」を意識したしつらえに

しなければ絶対にいけません。

お葬式は人の一生の中で様々な戦いに勝ってきたことをお祝いする

祝勝会なのですから。












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