2012年09月20日

式典と儀礼

これまでに何度もブログでご紹介してきた通り、 「葬儀」とは

「葬送儀礼」という略語です。

死者を弔うために行う行為を「葬送」といい、儀礼を行うことを

葬儀と言っています。

では、儀礼とはどういった式のことをいうのでしょうか?

儀礼とは神・仏・霊魂を対象にした儀式のことです。

つまり、直接目に見えない何らかの物を対象として行う式の総称です。

これに対して式典とは

社会的・対人的な関係を対象をした催事のことであり、

儀礼と式典とは言葉の意味が全く違うのです。




儀礼を行うにあたって必要なマナーを「礼儀」といいます。

礼儀については2010年12月19日付ブログ記事「礼儀」をご覧ください。



言葉にはそれぞれが意味があり、また本来はその言葉の意味が存在価値

そのものなのですが言葉を略したり、変化させたりして本当の意味が解らなく

なってしまうものも多いのです。

「葬儀」という言葉自体の意味を一体どれだけの人が正しく知っていて、

葬儀を施行しているのか本当に疑問であり、言葉の意味の知らない方が

葬儀という日本文化を変化させてしまっているのです。






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