2011年11月19日

初七日の後の忘れもの

最近では通夜・葬儀・初七日とすべて葬儀会館で行うお客様がほとんどです。

葬儀会館が出来た頃は、フューネの本拠である豊田市の地域性も

あったのでしょうが、葬儀は葬儀会館で行っても通夜と初七日は自宅で行う

というお客様の方が多数派だった時代もあったのです。

つまり、葬儀に関連する行事すべてを葬儀会館で行うことに何も違和感も

なく、当たり前の時代なのです。




葬儀に関連する行事すべてが終わり、ご遺族さまが葬儀会館から

ご自宅にお帰りになられるときにかなりの確率でお忘れになりそうになる

大切なものがあります。

それは「ご遺骨」

ほんの数時間前まではあんなに悲しんでいたのに、それともまだ

大切な方が骨になったという実感が湧かないのかわかりませんが、

忘れて帰ろうとします。

実際はあまりにも忘れそうになられるお客様があまりにも多いので

私たち葬儀社の社員が特に注意していますので、ご遺骨を忘れて

帰るという失態までにはなることはありませんが私たちが、

「一番大事なものをお忘れですよ」

とお声をかけると初めて気づくというお客様ばかりなのです。

そのような時は照れ隠しなのか、ほとんどの場合「笑い」がおこります。

最後まで残られた御親戚の方もご遺族さまも「笑い」につられてしまう。

この笑いは私はとても好きで、ほんの数時間前までは絶対に起こらない

リラックスされた笑いなのです。

このような方々はお葬式で悲しみを断ち切ることが出来た証拠であり、

明日からの日常の生活においても立ち直りが早い人々です。

しなしながら、中にはご遺骨を忘れてしまったことに罪悪感を抱きさらに

落ち込んでしまう方もいらっしゃいます。

「おとうさんゴメンネ・・・・」

このような方の悲しみからの立ち直りはとても時間がかかります。

お葬式には残されたご遺族の皆様の悲しみを「断ち切る」為に行うと

いう側面もあります。

私たちはお客様の「忘れもの」の反応でさえもお客様の心が解ってしまう

くらいお客様の近くにいるのです。
















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Posted by フューネ三浦 at 08:53 │コメントをする・見る(0)お葬式の知識
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