2010年10月10日

死のシミレーション

フューネでは毎月1回必ず、パート社員も含んでの全体のミーティング

を実施しています。

24時間365日が営業時間であるフューネにとって、

全社員を一堂に集めるのはなかなか難しいことなのです。

24時間365日の営業を守るためにはシフトに基づいて勤務時間や休みを

設定しており、夜勤明けの社員もいる中での召集は月に2度、3度と行なうと

勤務シフトにかなりの無理が生じ、結果休みの確保が出来なくなるのです。

ですから月に一度が限界で、社長強いトップダウンの命令で

召集しています。




さて、そのような貴重な時間を使った全体ミーティングですから、

限られた時間の中で訓示・連絡・報告・研修などを行います。

先月は社外よりホスピスの看護師長を講師をお招きし、「死」について

勉強させて頂きました。

死のシミレーション

ホスピスとは、ターミナルケア(終末期ケア)を行う施設のこと。

つまり、余命数ヶ月という宣告をうけている末期症状の方が入院する

緩和ケア病棟のことです。

講師のお話の中で頭の中で理解していたこととはいえ、私が衝撃的だった

ことは「入院したすべての方が死に至る」ということです。

ホスピスの場合、退院とは「死」を意味するのです。

ホスピスに入院されている患者さんが苦しみの中発する言葉に

「いきたい」

という強い言葉があるのだとか。

この言葉には苦しみから開放され早く楽になりたいと思いの「逝きたい」

と迫りくる死の恐怖ややり残したことへの執念から来る「生きたい」

という両方の意味が込められているのです。



研修の中で行なった「死のシミレーション」は日頃から

比較的「死」に慣れている葬儀社の社員が大勢泣いてしまうほどの

ものでした。このことは私にとって衝撃的な事実であると同時に

「死」について決して慣れてはいけない

という人間としての原理原則を再認識した出来事でした。

シミレーションでは迫り来る「死」の前に大切なものを一つ一つ捨てて

いかなければならないという究極の選択を迫られていく中、

誰しもが最後まで捨てられないものは「人」の繋がり

最後は大切なものはお金でも物でもないのですね。



人間が最後に求めるものは「人」であるということがお葬式の存在価値を

維持しており、またどんな時代がこようとも決して省略してはいけない

葬儀の本質なのです。




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