2022年11月10日

火屋葬




先日、生前より親交が深かった西尾市のお寺の住職が

お亡くなりになりました。

本来はフューネの施行エリアでは無い西尾市ですが、

遺言で葬儀はフューネにという大変ありがたいご指名を頂いて

おり、この度の住職の寺院葬はフューネが担当することになりました。

住職の葬儀の希望は「火屋葬」でやって欲しいということでした。

おろらくこのブログの読者も「火屋葬」って???

となっていると思うので解説をしますと葬儀が終わり、火葬をするまで

仮設の建物のご遺体安置所の「火屋」を建てそこでお経を唱え、

お亡くなりになられた方との最後のお別れをする場なのです。

「火屋」という言葉自体が火葬場という意味もあり、昔は仮設の

建物である火屋に火を放ち、火葬をしていたこともあるのです。

今回は山門を火屋に見立てての火屋葬でした。

西尾市近辺でもでも15年ぶりの火屋葬だったそうです。

その為に式次を担当する僧侶の皆様も古い資料を確認しながら

四苦八苦であり、葬儀社ある私たちも含め手探り状態でなんとか

儀礼式を行うことができました。



もっとも、江戸時代に行われていた本来の火屋葬からは違うやり方で

あったかもしれません。

しかしながら、令和の時代に江戸時代に行っていた葬儀の仕方が

蘇ることが日本の伝統文化の継承に繋がり、日本の葬送文化を

守ることに繋がるのです。お亡くなりになられた住職が私に託して

頂いた「火屋」という文化遺産を今回、蘇らすことができたのは

本当に有難いことです。

これからも葬送文化を後世に守り抜く重たい責務を頂いたのです。











  

Posted by フューネ三浦 at 14:43 │お葬式の知識

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