2022年07月20日

集会所のお葬式

多くの団地には住民の利便向上の為に住民が集まることの出来る

「集会所」が設けられています。

各種の会議だけでなく、子供会の行事や趣味のサークル活動などで

使用できる集会所の存在は住民によってはありがたいものです。

多くの集会所の規約の中では冠婚葬祭での使用が許されています。

結婚式やお葬式で使うことを想定した使用規約はほとんどの集会所で

存在するのですが、令和の時代では利用を希望される方はほぼ存在

しなくなりました。

結婚式で使用する人が少なくなったのも、お葬式で使用する人が少なく

なったのも、理由は民間の専用式場が普及してきたのが

一番の理由です。

専用式場というものはやはり、「専用」に作られているだけあって

圧倒的に利便性が良いのです。

もちろん、民間の専用式場は公営の式場と比べて何百倍も利用料が

高くても使用するだけの魅力があるのです。



集会所利用のお葬式が敬遠されていった理由のひとつに夜間の

セキュリティーの問題があります。場所によってはカーテンすら

無い集会所もあり、外から丸見えのところもあります。

そして、多くの集会所ではシャワーやお風呂が無いのです。

民間の専用式場ではもはや当たり前の設備ですが、これが無いのは

やはり不便なのです。

そして、集会所のお葬式が敬遠されていった一番の理由は

「綺麗で無いこと」。

クリンネスは現代社会において当たり前のサービスであり、

これに難がある施設はたとえ格安でも敬遠されるのです。



とはいえ、集会所でお葬式を行うことにメリットもたくさんあります。

特に家族葬が当たり前の現代では集会所でのお葬式はメリットが

多いといえます。

一番のメリットは「自宅から近くで行なえること」

そして、今までなら手狭だった場所が家族葬ならちょうど良い大きさ

になってきたことなのです。

おそらく、クリンネスが保たれている集会所ならば、葬儀会場としては

これからの時代は魅力な会場になるはずです。












  

Posted by フューネ三浦 at 08:24 │お葬式の知識

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2022年07月10日

痛みに耐える

年齢を重ねていくと、身体のどこかが痛くなり、それが一か所に限らず

複数箇所起きることが常態化してしまっている方が数多くいらっしゃる

でしょう。生きていくということは痛みとの闘いです。

「痛み」は私たちに身体の不調を教えてくれる大切なメッセージです。

本来ならば、ひとつひとつの痛みに正面から向き合っていくことが

健康の秘訣でしょう。しかしながら、いつしか痛みを放置したり、痛み

に耐える耐性を持ってしまい、身体からの大事なメッセージを蔑ろに

してしまうものです。

思えば子供の頃は少しの痛みでも「痛い痛い」と親に言っていました。

「痛いの痛いの飛んで行け~」

というおまじないは親の愛情を直球で頂いていた頃の微笑ましい

思い出です。




大人になると身体の痛みだけで無く、「心の痛み」があることに気づか

されます。しかも、身体の痛みよりも場合によっては重症化しやすく

簡単に治らないことにも気づかされます。

現代社会の中で心の病に苦しむ方が増えているのも不必要なほど

痛みに耐えることが良しとされてしまっていることの弊害でしょう。



元来、お葬式を行うということは大切な人が亡くなってしまったときに

心の痛みを少しでも和らげる効果があります。

お亡くなりになられた方にとってこの世での卒業式であるお葬式は

しっかりと行うことで本人だけでなく、遺されたご遺族の皆様にとって

心の整理をする上で絶対に必要なものです。

もちろん、お葬式を行ったからといって心の痛みがすべて無くなって

しまうことはあり得ないでしょう。

残った心の痛みは痛みに耐えるのではなく、心の痛みに逃げずに

正面から向き合っていく必要があるのです。



コロナ禍の中でお葬式の簡略化が起きている葬儀事情ではありますが、

心の痛みが取れない程の簡略化したお葬式は出来れば選択しない

ほうが良いはずです。









  

Posted by フューネ三浦 at 09:01 │お葬式の知識

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