2020年12月19日

「密」



ことし1年の世相を漢字ひと文字で表す「今年の漢字」は

「密」でした。

新型コロナウィルスの対策の中で「三密」という言葉が生まれ、

まさに三密に気を付けながら、人と人との距離を保ちながら、

生活を送ることを余儀なくさせられた一年でした。

とにもかくにも一生忘れることが出来ない年になったことは

間違いありません。



新型コロナウィルスのおかげでお葬式の事情も大きく変化が

ありました。

ほとんどのお葬式の形態が家族葬になり、そして弔いに

参列される人の密集がダメになり、ソーシャルディスタンスを

求められることになりました。

コロナ禍の中であらためて気づかせて頂いたことはお葬式の

仕事は「密」を作る仕事であったということです。

弔意を表す為の手法としては、お花を捧げたり、お供えものを

用意したり、弔電を打ったりということもありますが、

やはり一番の弔意を表す方法は弔問に馳せ参じることにでしょう。

自分自身の身体を動かすことが「わざわざ」であり、遠路はるばる

お越し頂くお客様の行為がご遺族の皆様にとって

ありがたいことなのです。



弔問のお客様を密集させて、人垣を作ることが「葬儀が立派」という

ことに繋がるバロメーターであったのですが、コロナ禍なかで

全く通用しなくなった常識になってしまいました。

現在は弔問のお客様が安全にお参りができるように、時間差を

利用したディスタンスを積極採用しています。

知らず知らずの間に密を作ることに情熱を燃やしていた葬儀の運営が

劇的に変わった一年でした。















  

Posted by フューネ三浦 at 09:53 │四季を愛でる

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