2008年11月19日

ネクタイは白?

11月17日に華玉山さまから頂いたご質問にお答えしようと思います。

質問です。

今日、葬儀の連絡チラシが2通ポストに入っていたのですが、

そのうちの一つが通夜・葬儀共に「白ネクタイ」での参列を希望していました。

これはどういう事かご存じでしょうか??


みなさんいかがでしょうか?

「お葬式に白ネクタイ!?と思われる方が大半なのではないでしょうか。

お葬式は当然、黒ネクタイで黒いスーツというのがあたりまえで

決して間違いではありません。

「白ネクタイ」なんて結婚式ではあたりまえですが、

「お祝い」でもないお葬式では何かの間違いだと思いますよね。

あくまで少数派ですが、

世の中にはお葬式に「白ネクタイ」でも間違いではない宗教もあるのです。

特に神道系の新宗教に多い考え方なのですが、

人が亡くなることによって人間から神様になるという考え方の下では

人が亡くなることは決して悲しいことではなく「お祝い」なのです。

実際にいくつかの宗教のお葬式では

白ネクタイ着用は当然のことで、お葬式に参列する時にお包みするお金も

「香典」ではなく「祝儀」

正しくは結婚式と同じ紅白の水引の「のし袋」を用います。

中にには「この度はご愁傷さまでした。」なんて挨拶も禁句

「この度はおめでとうございます」

と言わなければ怒られますむかっ

私が担当したことのある宗教では自宅の仏壇がピンク色

なんて宗教もありました。

お葬式でも金銀キランの折り紙を切って作った紙吹雪を撒いたり、

飾りには金屏風を多用したり、本当に葬儀場の中が

おめでたい色に染まりました。

このような考え方の宗教に初めて出会った当時、まだ22歳の私は本当に

カルチャーショック汗を覚えました。

私にとってもお葬式のイメージは黒

なんて固定概念を払拭する出来事で今でも忘れられない思い出のひとつです。

2008年3月19日付けブログ記事にも書きましたが、

本来の日本古来の葬儀の色は「白」

明治に入り、西洋の文化が入ってきて西洋の弔意を表す「黒」

今では主流になっているのです。

お葬式ので良く使う白黒の幕は鯨幕(くじらまく)といいますが、

日本古来の白と西洋の黒をミックスさせて作った日本ならではのものなのです。

どんなことも固定概念に縛られないないで物事を見ることが大事です。

華玉山さまgoodな質問どうもありごとうございました。







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Posted by フューネ三浦 at 08:52 │コメントをする・見る(10)お葬式の知識
この記事へのコメント
そんな宗派があったとはビックリです。
まだまだ数は少ないですが、葬儀に列席させていただく
こともあり、宗派の違いによる行い方は予め調べて
おかないと不安になることもありますね。
Posted by ベンチャー企業のマネージャーベンチャー企業のマネージャー at 2008年11月19日 12:01
とても勉強になりました有り難うございます
Posted by チャッピーちゃん at 2008年11月19日 14:06
私もくじらまく無しにしようかな(^O^)/
めでたくするのっていいかも(*´▽`*)
Posted by ann at 2008年11月19日 14:25
私もカルチャーショック!!です。
他の分野でもそうですが、何かと
事前に調べないと何が失礼か
わかりませんね!!
Posted by きたのその家 at 2008年11月19日 15:09
勉強になりました。
固定観念をすてなければ…
Posted by あずき庵 at 2008年11月19日 16:16
有難う御座います!!
よく分かりました。
歴史は繰り返される・・・とでも言うのかな??
新しいものは実は遠い昔の文化だったり・・・。
この度亡くなった方は全然お付き合いの無い方だったので行かなかったので恥をかくことが無かったのですが、お世話になった方がこの様な宗派の方だとしたら最期の挨拶で失礼な事をするところでした。

ただ、鯨幕の由来は日本人らしいですなぁ~(笑)
Posted by 華玉山 衣芽呂華玉山 衣芽呂 at 2008年11月19日 20:36
なるほど!そうなんですか!?
ビックリです
真宗系も教えとしては、亡くなったら皆極楽浄土へ行って仏さまになることになっているので、ある意味めでたい事なのかも知れませんが、流石にそういうものを全面には出してはいませんよね・・・・・
確かに昔は喪中のあいだは白い着物ですごしていましたね、まさか黒が西洋文化の影響だとは初めて知りました。
白黒の鯨幕がそんなことだったとは、これも面白いですね^^
Posted by M/F ART at 2008年11月19日 23:08
ベンマネさま
そうですね。事前に仏式なのか、神式なのか、キリスト教式なのか
せめてこれくらい分かっていれば慌てなくて済みます。

チャッピーちゃん
参考になれば幸いです。
世の中面白いことがありますよ。
Posted by フューネ三浦 at 2008年11月20日 08:15
annさま
フューネでは鯨幕はあまり使わないようにしています。
バックに赤い幕なんかも普通に使っています。
華やかな飾りつけをオススメします。

きたのその家さま
ほんとに初めて知った時は衝撃でした。
しばらく興奮してましたから。
お葬式イコール黒なんて決めつけてはいけませんね。

あずき庵さま
そうです。固定観念を捨てなければ。
斬新な御菓子を楽しみにしています。
試食はおまかせください。(笑)
Posted by フューネ三浦 at 2008年11月20日 08:20
華玉山 衣芽呂さま
納得いただけたでしょうか。
ご質問ありがとうございました。
お葬式に関しての疑問なら今後もお答えして行こうと思います。

M/F ARTさま
本願寺の考え方もある意味「お祝い」です。
人が亡くなることは悲しいことですが、お葬式は悲しみを
和らげる役割もありますね。
Posted by フューネ三浦 at 2008年11月20日 08:25
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