2010年08月14日

葬儀の持つ4つの役割

最近のお葬式の動向を見ていると、「家族だけで」とか

「とにかく安く」とか「お寺さまのお経は不要」などという

流れが増えてきていることは間違いのない事実です。

そのような考えをさらに煽るマスコミの報道がまた、お葬式の簡素化

への流れをさらに加速しているように感じます。

確かにフューネにおいても

「100人の人生に100通りの終焉がある」

というキャッチコピーを10年近く使っている以上、どのようなお葬式の形態が

あっても「それも良し!」だと私は思います。

「お金をかけずにするお葬式」でもOKですし、逆にお金をかけてする

お葬式もOKです。家族だけでするお葬式もOKだと思いますし、逆に大勢の

からに参列を頂くお葬式をOKです。

さらに、宗教家をお呼びし儀式をすることも施主側の信仰や信条を

第一に考え判断すれば良いの思います。

しかしながら、それらの判断をする時に葬儀の持つ4つの役割

理解して判断される方がほとんどいないということに危機感を感じます。



ではお葬式の持つ4つの役割とはどのようなものでしょう。

順番に説明していきます。

1つ目は社会的処置

人は生きて行くには他人の力を借りずに生きている人はいません。

必ず誰か彼かと関わっています。

つまり、亡くなった方と社会とのお別れの場をつくることがお葬式の大事な

役割なのです。近年流行りの家族葬はこの部分を排除しようと

することで様々なトラブルが発生しています。社会的に別れをすることが

必要なのに、喪主や遺族の一存でしないからトラブルになるのです。



2つ目は遺体の処置

これは亡くなると同時に進行する腐敗から適切に火葬場まで手続きし

火葬することです。火葬場に直接連れていく「直葬」は遺体処理以外の

3つの役割は完全に無視したお葬式の形態です。


3つ目は霊魂の処理

これは「宗教」そのものです。

「魂」は死んでからも行き続けるという考え方の方は

「宗教」的な要素はお葬式には絶対必要な条件です。

逆にこれをしなけれなばお葬式後に絶対に気持ちが落ち着きません。


4つ目はグリーフワーク

グリーフとは悲嘆・悲しみのこと。

お葬式は残された遺族がいつまでも悲しみを引きずらない為に行なうのです。

実は葬儀社の技術力はほとんどこのグリーフワークに結集されると

言っても過言ではありません。

残念ながら「安いだけ」の葬儀ではこのグリーフという概念を全く無視した

商品もあり、単に「安さ」だけと強調する葬儀社はグリーフワークの技術力が

全くない業者もあります。



本来のお葬式とは4つの役割がすべて含まれている

ものなのです。

つまりひとつでも欠けているということは省略された葬儀のカタチ

なのです。

前述の通り、一切を省略してしまえばお葬式は2番目の遺体処理だけで良く

葬儀費用も非常に安く済みます。

しかし、いくら安いものを求めてもすべての役割を含んでいれば

それなりに費用はかかるのは仕方ありません。

本当は4つの役割をすべて希望されているお客様が「安さ」を求めて

一つでも省略してしまうと、お葬式のあと絶対に後悔しか残りません。



多様化するお葬式の形態に対応する為にはお客様自身が葬儀の役割を

商品購入前の予備知識として理解しておくことが絶対に必要です。

お葬式以外でも自分にあった商品を選ぶには予備知識は必要です。

お葬式でもそれは同じ。

省略されたお葬式を選ぶには特に注意が必要です。




フューネはお客様が選ぶどんなお葬式の形態にも対応しています。

お葬式の打ち合わせでは遠慮せず希望を教えてください。

どのような形態のお葬式に対応ができることが長年培ってきたノウハウ

であり、高いレベルの技術力なのです。







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Posted by フューネ三浦 at 09:00 │コメントをする・見る(0)お葬式の知識
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