2010年05月18日

霊柩車乗務員のつぶやき

霊柩車の運行・貸切マイクロバスの運行・人材派遣業務を仕事としている

フューネのグループ会社「ゼロナイントヨタ」のある霊柩車乗務員の

レポートでの報告をご紹介させていただきます。



霊柩車内の空間はとても不思議な空間です。

故人の思い出を楽しくお話される方、自殺で重苦しい空気での

運行。

先日、生後8ヶ月の赤ちゃんの出棺時、お父さんは

お母さんを気遣って一生懸命明るく振舞っていました。

お母さんも子どもと楽しくすごした時間を涙ながらにお話されて、

たまらずお父さんも号泣されていました。

信号待ちではとなりの車は家族揃ってのドライブの様子、

この天国と地獄の差を補える言葉は見つかりません。

私には家に帰ると元気に明るく迎えてくれる子どもがいます。

この仕事についてから、この何でもない日常がとても幸せだと

痛感しています。



霊柩車の車内というのは乗務員と喪主さまだけの密室

あり、しかも、お葬式を終え火葬場までの日常では決してありえない

ドライブです。

お葬式を終わられて「ほっ」とする瞬間でもあり、

その為に緊張感から解放されてものすごく陽気になられる方もいれば、

疲れてしまいそのまま寝てしまう方もいらっしゃいます。

そして、お葬式の間悲しみを堪え気丈に振舞っていた方が

声を枯らして大泣きされるケースもしばしば起こります。

霊柩車が火葬場まで到着の数十分の道中は様々な人間模様を垣間見ること

が出来るのです。



「何でもない日常がとても幸せ」

ということをお葬式の現場でいつも気づかせてくれることは

葬儀に携わる人の特権かもしれません。

当たり前のことが当たり前に行なわれることは「幸せ」なことなのです。











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