2016年04月30日

お金はあの世に持っていけない。

今年のNHK大河ドラマ「真田丸」は好調に視聴率をキープ

しています。

戦国時代という激動の時代を生き抜いた真田家の物語は

長野県の小豪族の一つであった真田氏が知力の限りをつくし、

大きな勢力に立ち向かっていく痛快さが多くのファンを引き付ける

要因でしょう。

真田家の家紋で有名な「六文銭」

これは三途の川の渡し賃とされているお金です。

六文銭の貨幣価値は江戸初期の価値計算すると現代では

250円から300円程度とされています。その程度の渡し賃でも

あの世への無事に渡りたいという願いが込められているのです。

2009年5月22日付ブログ記事「六文銭」に詳しく

六文銭の由来を書いています。よろしければご覧ください。




さて、人生の豊かな人生を送ることにおいてお金は非常に重要な

要素ですが、生命の窮地に立った時にはお金は何も役に立たない

ものです。船が沈没する時、大地震の被害から逃れる時、誰かから

ナイフを向けられている時などにいくらお金を積んでも解決は

できないものです。

また、お金はあの世に持っていけないのです。

そうはいっても葬儀の現場ではあの世に行く最愛の人にお金を

持たせようとする人がたくさんいらっしゃいます。あの世で困らない

ようにというご遺族様の願いは痛いほどわかりますが、現実は

あの世には持ってはいけないものです。




アップルの創業者のスティーブジョブスが生前遺した最後の言葉

があります。一部を抜粋して引用します。


私は、ビジネスの世界で、成功の頂点に君臨した。
他の人の目には、私の人生は、成功の典型的な縮図に見えるだろう。
しかし、仕事をのぞくと、喜びが少ない人生だった。
人生の終わりには、富など、私が積み上げてきた
人生の単なる事実でしかない。
病気でベッドに寝ていると、人生が走馬灯のように思い出される。
  
私がずっとプライドを持っていたこと、認証(認められること)や富は、
迫る死を目の前にして色あせていき、何も意味をなさなくなっている。
この暗闇の中で、生命維持装置のグリーンのライトが点滅するのを見つめ、
機械的な音が耳に聞こえてくる。
   
神の息を感じる。死がだんだんと近づいている。。。。
今やっと理解したことがある。
   
人生において十分にやっていけるだけの富を積み上げた後は、
富とは関係のない他のことを追い求めた方が良い。
もっと大切な何か他のこと。
それは、人間関係や、芸術や、
または若い頃からの夢かもしれない。
終わりを知らない富の追求は、人を歪ませてしまう。私のようにね。
  
神は、誰もの心の中に、富みによってもたらされた幻想ではなく、愛を感じさせるための「感覚」というものを与えてくださった。
  
私が勝ち得た富は、(私が死ぬ時に)一緒に持っていけるものではない。
私が持っていける物は、愛情にあふれた思い出だけだ。



巨万の富を得ることが出来たスティーブジョブスが自身の死の直前に

語った最後の言葉の中にこの世での私たちの生き方の指標がはっきり

と刻まれているのです。


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