2016年04月07日

ナシ婚 ナシ葬

昭和47年の日本の婚姻数は約109万組で過去最高でした。

団塊の世代の方が結婚適齢期であったのが当時の背景でした。

そして、誰もが結婚式・披露宴を催し、結婚式関連のビジネスは

最高に良い時代でした。

現代の日本の婚姻数は約60万人組です。ピーク時より

4割以上も減っています。その上、結婚式をする人はその内の半数の

約30万組というのが実情であり、30万組を多くの

結婚式関連業者が顧客を奪い合っています。ピークの4分の1の

市場規模では当然のことながら、以前に流行っていた大きな結婚式場の

経営は成り立たず、全国的に閉店をしているのが結婚式を取り巻く

ビジネスの環境です。



結婚式を挙げない結婚のことを「ナシ婚」と呼んでいます。

ナシ婚が増えている理由は授かり婚や再婚で挙式・披露宴を経済的

な理由以外で選択する人が増えています。

ところが、「ナシ婚」を選んだばかりに後から後悔をする人が

近年増えています。

結婚してしばらくの時が過ぎ、

「自分の両親や相手の親に結婚式くらい見せてあげたかった」

という声や

「夫が妻にウエディングドレスを着せてあげたかった、
また妻が着たかった。」

などの後悔が生まれてくるのです。

そして当事者や親からは「カタチに残しておけばよかった」

という後悔も・・・

「冠婚葬祭は無理してもしっかりやっておけ」

という昔からの教えはやはり、貴重なのです。



葬儀においても「ナシ葬」である「直葬」という形態を

選ばれるお客様は年々増えています。経済的な理由でこの形態を

選ばれる方は昔から一定数いらっしゃいましたが、現代はそれ以外の

理由が多いのです。

その結果、「ナシ婚」同様に後から後悔されるお客様も増えています。

お寺様にお経を読んで貰っておけばよかった。

戒名を授けておけばよかった。

せめて、故人の友人・知人だけでもお呼びすればよかった
等々。。。




後悔は先に立たず。

「冠婚葬祭は無理してもしっかりやっておけ」

昔から言われている先人からの教えを無視したばかりに後悔する人を

見ていると本当にナシ婚・ナシ葬を選ぶ時はよく考えて

貰いたいものです。





同じカテゴリー(お葬式の知識)の記事画像
火屋葬
ペットのお仏壇
葬儀の備え
死を想え!(メメント・モリ)
最高の人生の見つけ方
伝統文化 「伝え」の重要性
同じカテゴリー(お葬式の知識)の記事
 青空納棺 (2022-11-20 08:28)
 火屋葬 (2022-11-10 14:43)
 火葬場も選べるほうがいい。 (2022-10-20 12:11)
 お線香を買い取って (2022-10-10 08:24)
 同居のほうが珍しい (2022-09-20 12:40)
 「死」が軽くなる (2022-09-11 10:38)

「お葬式の知識」カテゴリーを一覧で見る

「冠婚葬祭のこと」カテゴリーを一覧で見る

この記事へのコメント
こんにちは、“草野球チーム・自営隊々長”こと“ジュエル足立”です。

マスメディアの影響もありそうですよね。
何となく「理解できない=ムダ使い」というイメージも定着してるんで・・・。

ウチの業界でも、去年“福山”くんなど
大物芸能人の結婚が相次ぎましたが・・・
皆さん『入籍のみのジミ婚』

お金持ちの華やかなお仕事の方が『ジミ婚』にしちゃうと、庶民が余計にし難くなる!
と思ってたんですが・・・

今年は、“DAIGO”くん&“北川 景子”さん。
先月の“愛之助”さま&“藤原 紀香”さんが
『婚約指輪を見せびらかす、記者会見』をやってくれてるんで
少しホッとしています。

“タモリ”氏の伝説の弔辞のように
芸能人の葬儀が、我々庶民の目に触れる機会が
もう少し、増えると良いと思うのですが・・・。

では、また。(^0^)/~~ バイバイ
Posted by ジュエルジュエル at 2016年04月07日 11:44
ジュエルさま
その通りですね。仏壇も墓石もナシという方も増えてきたと業界の方々は嘆いています。結婚式も指輪もナシではジュエルさんも困りますよね。
Posted by フューネ三浦フューネ三浦 at 2016年04月07日 13:42
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
ナシ婚 ナシ葬
    コメント(2)