2016年02月10日

他人を自宅に入れたくない

病院から葬儀会館へ直接お越しなられるお客様の数は年々増えて

います。一昔前では葬儀会館でお葬式を施行するのですが、

通夜は自宅でというお客様が結構いましたが最早、皆無も言っても

良いでしょう。臨終を迎え、葬儀会館で初七日の食事まですべて

行うという一連の葬儀のスタイルは全国的に定番となりつつあります。



臨終を迎えたい場所は?というアンケートではいつも一位は「自宅」と

いう回答になるのに、病院から一度も自宅に帰らないといったことが

なぜ主流なのでしょう。

これは「他人を自宅に入れたくない」

という現代の私たちの多くの人が持つ感情です。

昔の家は親戚や近所の方が集う集会所的な役割を持っていました。

ふすまを外せば、隣の部屋と繋がり広々とした大広間が簡単にできる

構造の家が典型的な日本家屋でした。

現代では都会ではそのような構造の家が少なくなり、そもそも他人を

家に招き入れるということを想定をしていない家も多いのです。




葬儀会館での葬儀が一般的になったのは、葬儀そのもののニーズが

変化したというよりも「他人を自宅に入れたくない」といった私たちの

心の変化が大きいことは事実です。




葬儀会館でお葬式をされたお客様のご自宅に葬儀代金の集金に伺う

旨のアポイントメントを入れると拒否をされるお客様も増えて

きました。そのような場合は私たちの会社にお客様がお越しに

なられての精算になります。本来、お代を頂く私たちがお客様の

ご自宅に伺うことは当然のことなのですが、それを拒否される

お客様はとにかく、自宅に来て欲しくないということなのです。




結果的に私たち葬儀社の社員が一度もお客様のご自宅に伺わずに

すべてのことが終わってしまうケースもあります。

お客様ニーズがすべてとはいえ、お客様のご自宅に伺うことで

気づけることもご自宅に伺わないと解らないものです。

そのような場面に直面すると葬儀の担当者も何か違和感が残り

不完全燃焼になるのです。












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この記事へのコメント
病院で亡くなっても、自宅に戻る…
コレが普通の事と思ってました…。

突然母を失い、
病院でアタフタしてた私達家族に代わり
自宅に戻ると、和室と和室の間の襖が外され、
布団まで敷いておいてくれたご近所さんの行為に
感謝した私。
でも、そういく事も段々無くなっていくのですね…。
Posted by ももたろうももたろう at 2016年02月10日 10:08
ももたろうさま
コメントありがとうございます。
本来の感覚はももたろうさまのほうが正しいですよ。いずれにしても自宅に連れて帰ることは何かしらの手間はかかります。
Posted by フューネ三浦フューネ三浦 at 2016年02月12日 10:03
ご無沙汰しております。
最近では、病院で亡くなり自宅に連れて戻らなくなりましたね。
なので、近所で「知らなかった」という事が増えました。
という事は近所のおばちゃん達がお手伝いする事も亡くなり
お通夜の参列も近所なのに伺って良いものか考える事も増えましたね。
私はまだ未熟な28歳ですが、私が中学1年の時
引っ越してきて半年ほどで私の家の前の奥様が癌になり隣近所の付き合いも分からず家にきて奥様が私のお婆ちゃんに「私ね、癌で入院になるので家のおばあさんもいるから何かあったらお願いしていい?」
と言ってきました。
それから半年ほどで奥様は亡くなりました。
私が中学1年で葬儀の事は知りません。
葬儀は集会場で執り行う事になりました。
お通夜に行く前にばあちゃんから
「今日は家族の人帰ってこれないんだよ」
と聞いた私はとっさに前の家の家族分のお握りを作って持って行った事を今でも前の家族の方達に
「あのときはありがとね。」
私の近所の方達に恵まれお互いに助け合い「遠くの親戚より近くの近所」という言葉を大切にしてます。
長文失礼致しました。
Posted by YURI at 2016年02月17日 10:50
YURIさま
コメントありがとうございます。
なかなか素敵なエピソードです。本来は隣近所とはこのようなお付き合いをしなければいけないのですが、今の時代は本当に希薄になってきましたね。病院から直接葬儀会館に入るようになってきてそれがますます拍車がかかってくるように感じます。
Posted by フューネ三浦フューネ三浦 at 2016年02月18日 09:21
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